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ber117

 

日本人の誇りを育てる教育

2006.4.8

 

 <目次>

はじめに

1.誇りとは何か

2.誇りの持てる歴史を教えよう

3.皇室について教えることがポイント

 

ber117

 

はじめに

 

今日の日本人は、国に対する誇りを失っている人が多い。とりわけ青少年にそういう傾向が顕著である。日本人としての誇りは、国の歴史や伝統・文化について、良い点を学ぶことがなければ、育っていかない。

「日本人の誇りを育てる教育」について考えてみたい。

 

1.誇りとは何か

                                                        

誇りとは何だろう。『広辞苑』を引くと、次のような語義が載っている。


●誇る=得意のさまを示す。自慢する。いい気になる。光栄とする。

●誇り=ほこること。自慢に思うこと。また、その心。


 この説明によれば、誇りとは、自慢に思うこと、得意に思うことである。それは得意ぶっていい気になるという場合もあれば、光栄に思うという場合もある。

光栄については、次のような説明がある。


●光栄=はえあること。ほまれ。名誉。

 
 そこで、誉れについて引くと、次のような説明がある。


●誉れ=ほめられて光栄あること。評判のよいこと。また、そのような行い。名誉。名声。


 この誉れとか評判という言葉を使って、最初の誇りの語義を見直してみよう。すると、誇りとは「得意のさまを示すこと。自慢すること。光栄とすること。評判がよく、ほまれ、名誉とすること」と定義することが可能だろう。


 誇りは、何かについての誇りである。それは、家や先祖や国についての誇りであり、会社や職業や、場合によっては自分自身についての誇りである。そして、こうした誇りには、家や先祖や国等について、良いと思い、喜びや満足を感じること。また、その良いところを失わないようにしたいと思う心という意味が含まれていると思われる。

また誇りは、「自分は○○である」というアイデンティティと関わる。それは「○○である自分」を肯定的にとらえる評価に裏づけされている。また「○○である」ことは、良いこと、うれしいこと等の感情が伴っている。そして、「○○であること」に恥じることのないようにしたい、評判を落としたくない、名誉を汚したくないという気持ちが含まれているのだと思う。


 さて、本題に入るが、日本人としての誇りは、「自分は日本人である」というアイデンティティと関わるものである。日本人としての誇りを感じるというときは、日本に生まれてよかった、日本人でよかったというように、「日本人である」ことは、良いこと、うれしいこと等の評価が、そこになされている。


 国に対する誇りは、先祖や国の良いところを学ばないと育たない。伝統や文化や国柄を学ぶこと。さらに、それが単なる「知識」にとどまらず、喜びや満足を感じる「感情」にまでなったときに、誇りとなる。

日本に生まれてよかった、日本人に生まれてよかったという感情を持つにいたると、誇りが生まれる。そして、日本及び日本人のよさを保とう、誉れを保とう、名を汚してはならないという「意思」が生まれる。

この「知識」⇒「感情」⇒「意思」という深まりが重要である。


 ところが今日、多くの日本人は、日本人としての誇りを失っている。ここに客観的なデータがある。世界59カ国で行なった意識調査の結果である。(平成12年電通総研調査)

その調査によると、「自国に誇りを持っているか」という問いに対し、「持っている」と答えた人の割合が、日本の場合、54.2%。これは59カ国中56番目という低さである。

ちなみに、1位はエジプトで99.1%。アメリカは13位で94.1%、インドは29位で88.1%、フランスは38位で84.3%、イギリスは40位で82.7%、中国は45位で78.0%。最下位はルクセンブルグで51.2%だった。

一体、日本という国は、国民が自国に誇りのもてないような国なのだろうか。世界の国々では、日本の文化や技術が賞賛され、日本に憧れを持っている人々は多い。それなのに、我が国では、自国に誇りを持っていない人が多い。 

戦後の日本人は、日本人としての誇りが持てないような教育を受けてきた。そのため、誇りそのものが育っていない。誇りを持つことは、すなわちおごりであり、他者への思い上がりだというような意識を、教育の場で植え付けられている。そのため、誇りという評価や感情が持てないような規制が心の中に働くようになってしまっている。「知識」が与えられず、「感情」を抑えられ、「意思」がくじかれている。

こうした現状を把握したうえで、具体的な方策を立て、「日本人の誇りを育てる教育」を実行することが、日本の教育の重要課題である。

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2.誇りの持てる歴史を教えよう

 

敗戦によって、日本人は自信を失った。また占領政策によって、勝者の歴史観を押し付けられた。戦後約60年、日本の国について、良いところを教えず、過去の行いの悪いところを誇張して教えられてきた。悪いことばかり聴かされると、誇りは育たない。また、誇りは傷つけられ、失いもする。
 誇りを失った人間は、恥を知らず、名誉を大切にしない。周囲の目や他者の評価に無頓着になり、だらしのない人間になる。無責任で自己中心ともなる。または自虐的で、自嘲的ともなる。

 戦後教育を受けた世代は、二代目から三代目となってきている。戦後最初の世代が祖父母、次の世代が親となっている家庭が多い。二代目である両親は、家庭において、子どもに誇りを育てる教育ができなくなっている。学校でも家庭でも、子どもたちは、日本人としての誇りを教えられない。その結果、日本人として生まれたこと、日本人であることに誇りを持てない青少年が多くなっているのではないか。
 財団法人日本青年研究所は、定期的に青少年の国際世論調査を行っている。平成16年9〜12月、日・米・中の3カ国の高校生、合計3,649名に対してアンケートが行われた。その中で、「国に対する誇りを持っているか」という質問がなされた。

 

 

日 本

米 国

中 国

強く持っている

15.4%

29.4%

29.3%

やや持っている

35.5%

41.5%

50.1%

余り持っていない

32.7%

17.9%

15.7%

 

その結果によると、「強く持っている」と答えた者が、日本は15.4%、米国は29.4%、中国は29.3%だった。誇りを強く持っていると答えたのは、日本は米国・中国の半分程度なのである。「やや持っている」と答えたのは、日本が35.5%、米国が41.5%、中国が50.1%である。「強く」と「やや」という答えと合わせると、米国は約7割、中国は約8割と多数であるのに対し、日本は50%程度にとどまる。

この一方、「余り持っていない」と答えた者は、日本が32.7%、米国が17.9%、中国が15.7%である。わが国の高校生は、国に対する誇りを「あまり持っていない」と答えた者が3割以上いるのである。
 わが国は、高校生が誇りを持てないような国なのか。これは情けない結果だと思う。こうした現状を踏まえ、日本人としての誇りを取り戻すには、どのようにすればよいか。私は、歴史教育の建て直しが最も必要だと考える。


 戦後のわが国では、誇りある歴史が教えられてこなかった。占領下でそれまで日本人が持っていた歴史観が否定された。その歴史観とは、神話の時代から2千年以上もこの国で生きてきた民族の歴史である。ある民族を滅ぼすには、その民族の記憶を奪えばよい。ここにいう記憶とは歴史である。民族固有の歴史観を奪えば、その民族はやがて滅亡する。

戦後の日本人には、占領後すぐ、アメリカの立場による「太平洋戦争史観」が植え付けられた。新聞に連載され、全国の学校に本が配付されて教え込まれた。ラジオ・ドラマ化されて、『真相はこうだ』という番組で全国に放送された。東京裁判の判決を是とする東京裁判史観が、それを補強した。これが、戦後の歴史教育のもとになっている。

この占領下の教育が、今なお日本の教育を支配している。それは、占領下で作られた教育基本法による。昭和22年制定後、半世紀以上たっているのに、教育基本法は一言も変えられていない。根本方針が変らないまま、教育が行われてきたことによって、日本人の精神が低下・退廃してしまった。


 それゆえ、これまでの歴史教育の内容を改め、誇りある歴史を教えることが、教えることが必要である。

国の歴史のよいところを教え、誇りをもてるようにしないと、国民は精神的にだめになってしまう。自国の歴史や伝統に誇りを持つことは、祖先への尊敬や感謝を持つことにつながる。子供たちは、自分の命が祖先から受け継がれてきたものだと感じる。自分の存在は、祖先のおかげだと気づく。それによって、自分が生まれてきた意味、生きていく目的、自分の担うべき役割を理解することができる。そこに、人への思いやりや、助け合いの心が育つ。

だから、私は誇りある歴史の教育は、子供たちの心を育てる教育となり、子供たちの心を救う教育になると思う。それは、また国全体で見れば、日本を再建する教育ともなると思う。ページの頭へ

 

 

3.皇室について教えることがポイント

 

日本人としての誇りを育てる教育を実行するには、歴史教育を改めることが必要だと書いた。その中で最大のポイントとなるのは、皇室について教えることだと私は思う。

 日本文化をよく知る外国人の中には、日本の最大の特徴として、皇室の存在を挙げる人が多い。彼らには、これは大きな驚きなのである。古代から今日まで王室がずっと続いているということなど、彼らの国では考えられないことだからである。
 わが国の皇室は、古代から今日まで、一筋の家系で続いている。その起源は、神話の時代にさかのぼる。神話の中に現れる神を祀る神社が現存し、多くの人々が参拝し、今日も祭りが行われている。また、その神話の神が、皇室の祖先として信じられている。その神の子孫が、現代に生きており、国の象徴として仰がれている。これは日本人が誇りとすべき随一のものである。
 国柄についての事実を教えることが、日本人としての誇りを育てる。そして重要なことは、皇室について触れなければ、日本の国のことも、日本の歴史についても、肝心なことは伝わらないということである。

 私はこの春休み(平成18年3月)に、名古屋周辺の小学生に、日本の話をする機会があった。
 最初に「日本」という国の名前について話した。「日ノ本」という名は、太陽の下の国という意味である。そこで、「日の丸」の旗を見せると、太陽をかたどったものであることは、みな知っている。しかし、国の名前と国旗が、同じく太陽を表していることは知らなかった。
 「日の丸」が世界の国旗のうち、一番古い旗であると言うと子どもたちは驚きを示す。「日の丸」は古くから天皇が使っていた。戦国武将にも愛用された。幕末に西洋から外国の船がたくさん来るようになったとき、日本の船のしるしとすることになった。それが、国の旗として使われるようになった。

 次に、「君が代」について訊いてみた。子どもたちは最近、卒業式で歌ったと言う。学校で練習をしたとも言う。「この歌はどういう意味の歌か、教えてもらったかな」。歌の意味については、誰も習っていない。意味も分からずに歌っているわけだ。そこで、歌詞を板書して説明した。
 「君」とは、天皇のことを意味する。「千代に八千代に」とは、いつまでもいつまでもという意味である。「ざれ石」の話しをすると、子どもたちはとても興味を示した。小さい石が寄り集まって大きな岩に成長するという不思議に、いきいきした反応が返ってくる。その後、伴奏入りのCDを使って、歌唱練習。私が大きな声で歌うと、みんなの声も大きくなる。

 こんな風に進めながら、次に天皇について質問した。「日本の最初の天皇は誰かな」。知っている子は、誰もいない。「じゃあどんな名前の天皇がいただろうか」と訊くと、まず聖武天皇があがった。修学旅行で奈良の東大寺に行ったという子だった。
 最初の天皇は、神武天皇という、と板書して、振り仮名を振る。日本では神武天皇に始まって、いまの天皇まで、ずっと一つのお家が天皇を受け継いで続いている。そういう国は、世界中探しても他にない。世界一だ。子どもたちの目がきらめく。
 「いったい何年くらい、続いているのだろう」と訊く。私は、よく三択式のクイズを出して、手を挙げさせる。5百年と2千年以上の二つに分かれた。どういうわけか、千年という子はいない。「正解は2千年以上」と言うと、500年に手を挙げた子は、「エーッツ」と驚きの声を上げる。

 ここで、歴代天皇の系図を見せた。神社本庁が出している『皇室典範改定 本当にこれでいいのですか』というチラシを使った。1枚の紙に125代の天皇の系図を載せ、継承関係までわかるように描いている優れものだ。子どもたちは、食い入るように系図を見る。神武天皇と今上天皇の書いてある場所を確認し、その間が、ずっとつながっていることを確認した。「すげー」「ほんとだ」という声が上がる。
 その後、「天岩戸」と「ヤマタノオロチ」のビデオを見せ、名古屋あたりにゆかりの深い日本武尊(やまとたける)の話をした。オロチの尻尾から出てきた剣、タケルが草をなぎ倒した剣が、いまも熱田神宮に祀られている。小学校2年生の女の子までが目を丸くして驚いていた。みなこういう話に、興味津々なのである。

 子どもたちに日本の国の話をすると、子どもたちが実に生き生きした反応を示す。目が輝く。私はそれを何度も体験している。子どもたちには、自分の国のことについて、また先祖のことについて知りたい、という本能のようなものがあるのではないか。私は、そう思っている。
 特に日本は皇室の存在を一大特徴とする国であることを教えること。そのことが、日本人の誇りを取り戻し、また青少年に誇りを育てる重要なポイントだと思う。
 学校で教えてくれないと嘆くばかりではいけない。お子さんのいる人は、日本の国のことを、自分の子どもに話してみていただきたい。地域の子どもに接する機会のある人は、子どもたちに話してみていただきたい。話しをする自分の方も、大きな感動を味わうに違いない。
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