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211-43   政治・経済・社会

                       

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石破茂氏を総理大臣にしてはいけない

2018.9.28

 

<目次>

はじめに

1.裏切りを繰り返した過去

2.最高指導者にふさわしくない歴史観、国家観

3.真に愛国的な政治家ではない

4.自民党離脱の過去を隠ぺい

5.石破氏に漂う偽善のにおい

6.自民党総裁選は安倍氏が圧勝

結びに〜石破氏に対抗できる政治を待望する

 

 

ber117

 

 

はじめに

 

平成30年(2018年)9月21日に行われた自由民主党の総裁選挙は、安倍晋三氏が石破茂氏を破って、三選を果たした。

私は当初から安倍氏が大勝すると予想した。8月23日には、石破氏が安倍氏に勝つことはほぼ不可能な情勢だが、ここで敗れても存在感を示しておいて、派閥を拡大し、ポスト安倍を狙っているのだろう、という考察を書いた。

また、私は、8月下旬から総裁選の直前まで、石破氏の政治家としての問題点をSNSやブログに書いた。石破氏がポスト安倍の座につく時、日本は亡国の道へ進むことになる。今後も自民党総裁及び日本国総理大臣にしてはならない政治家だと思う。本件に関する拙稿を編集して、ここに掲載する。

 

 

1.裏切りを繰り返した過去

 

石破氏には、裏切りを繰り返してきた過去がある。FBフレンドの井上新平氏が掲示したコメントを若干編集を加えて紹介させていただく。

 

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1981年父の死後真っ先に駆けつけてくれた田中角栄の助言を得て政界を目指すも田中派でなく中曽根派から立候補。⇒ 田中角栄を裏切る

 

 1993年非自民の細川連立内閣が発足。自民党が野党に転落すると立て直しに四苦八苦する森喜朗幹事長に「私はね政党与党にいたいんです。自民党の歴史的使命は終わった」と捨て台詞を吐いて離党届。⇒ 自民党を裏切る

 

 ・小沢一郎を「真の改革者」と称賛して新進党結党に参加するも小沢一郎が党首に選ばれると自分の考える政策とは違うと総選挙直前に離党。⇒ 小沢一郎を裏切る

 

 ・その後、自民党に復党するも誰も相手にされず伊吹文明が「石破君は仕事ができる人だから」と情けをかけて伊吹派に入れてもらい、入閣すると「閣僚が派閥に属するのはいかがなものか、派閥は旧態依然としていると思いますよ」と捨て台詞を残して伊吹派を離脱。⇒ 伊吹派を裏切る。その後額賀派も裏切る

 

 ・麻生政権の閣僚を務めていながら支持率低迷で総選挙が近付くと、首相官邸に乗り込み「後任は麻生さんが指名すべきだと私はこう思うわけです」と謎の論理を展開して麻生おろしに加担。⇒ 麻生太郎を裏切る

 

 ・民主党から政権奪取を目指した自民党総裁選で安倍晋三と総理の座を争い、敗れて幹事長に抜擢されるが在任中に地方選挙で連戦連敗。⇒ 自民党支持者を裏切る

 

 ・安保関連法案担当大臣を任せたいといわれるも、めんどくさそうなので理屈をこねて固辞、代わりに受けた地方創生担当大臣で実績を残せないどころか、既得権益に配慮して加計学園問題で地方を見殺しに。⇒ 地方を裏切る

 

 ・自民党総裁任期延長問題で総務会で吠えまくるが、だれにも相手にされず、派閥政治を否定していたにもかかわらず石破派の水月会を結成。⇒ 世論を裏切る。

 

・森友問題や加計問題や自衛隊日報問題で新聞テレビに連日出演して安倍政権と自民党を背後から撃つ発言をしまくり、マスコミの安倍降ろしに加担。⇒ 安倍晋三を裏切る。

 

  これから誰を裏切るのでしょうか。国民を裏切るのでしょうね・・・多分。

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2.最高指導者にふさわしくない歴史観、国家観

 

 石破氏は、いろいろな相手に裏切りを繰り返してきたが、それだけではなく、日本の最高指導者にふさわしくない歴史観、国家観を持っている。

平成19年11月21日、中国紙記者が防衛大臣執務室を訪れ、石破防衛大臣(当時)に取材した。その取材に基づき、中国共産党系の「世界新聞報」平成20年1月29日付に石破氏の発言が掲載された。

 

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「私は(防衛庁長官としても)靖国神社を参拝したことがない。第二次世界大戦の時に日本の戦争指導者たちは、何も知らない国民を戦線に駆り出し、間違った戦争をした。だから、私は靖国神社に参拝しない。あの戦争は間違いだ。多くの国民は被害者だ」

「日本には南京大虐殺を否定する人がいる。30万人も殺されていながら南京大虐殺そのものが存在しないという。何人が死んだかと大虐殺があったかは別問題だ」

「日本には慰安婦についていろいろな見解があるが、日本軍が関与していたことは間違いない」

「日本人が大東亜共栄圏の建設を主張したことは、侵略戦争に対する一種の詭弁だ」

「(中国は日本に対する脅威であるから対中防衛を強化せよという人たちは)何の分析もしないで、中国は日本に対する脅威だと騒いでいる」

「日本は中国に謝罪するべきだ」

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石破氏が自虐史観、東京裁判史観に深く侵されており、誤った歴史認識を多く持っていることは明らかである。その上、防衛大臣経験者でありながら、南シナ海、東シナ海における中国の脅威に関して現実を見ず、否定的な見解を述べている。また、核・ミサイルの開発を進める北朝鮮の動きを強く批判しない。こうした石破氏の姿勢は、自民党の大物政治家であるという立場を通じて中朝を利することになる。彼が日本国総理大臣になった場合、日本は中国に呑み込まれ、支配されていくことになる恐れがあると私は思う。ページの頭へ

 

3.真に愛国的な政治家ではない

 

 今回総裁選の争点の一つは、憲法改正である。石破氏は、8月17日、自民党の憲法改正案の焦点である9条の改正に「緊急性はない」と発言した。

https://www.sankei.com/politics/news/180817/plt1808170016-n1.html

 石破氏の持論は、9条2項削除である。昨年5月以降、自民党で憲法改正原案が検討される過程でも、この持論を繰り返した。自民党内では、100人以上が改正案を出し、議論が重ねられた結果、本年3月に、2項を維持し「9条の二」に自衛隊を明記するというたたき台条文イメージ案がまとめられた。8月13日には安倍首相が臨時国会に改正案を出すと明言した。すると今度は、石破氏は9条改正を急ぐ必要はないと言う。

石破氏は「憲法9条は国民の理解なくして、改正することがあってはいけない」と主張し、その上で、「共産党まで含めて、一つでも多くの党が賛同してくれる改正こそやるべきだ」と指摘し、優先すべき改正項目として、参院選の合区解消と緊急事態条項の創設を挙げたという。

 参院選の合区解消と緊急事態条項の創設について、私は特に異論はないが、9条の改正については、石破氏の2項削除論は自民党内でも3割程度しか賛同者が得られていない。この案でさえ、連立与党の公明党は消極的であり、容易には賛成を得られそうにない。日本維新の会も9条に関しては党内がまとまっていない。このような状況において、どうやって石破氏は2項削除論で自公にプラス多くの野党の賛同を得られると考えるのか。

 憲法9条について石破氏は本当に2項削除を目指すなら、自民党内及び国民の現状を踏まえ、まず第1段階として自衛隊の明記を実現し、それによって国民の国防意識を高め、数年後に第2段階で国軍ないし国防軍を規定するという段階的な改正方法を考えるべきである。そして、安倍政権による自衛隊明記には、あくまで第1段階の方法として賛成・協力し、自衛隊明記で終わらないように、目指すべき目標を掲げ続けるという立場を取ればよいのである。

だが、石破氏は頑固に原則的な案を強く打ち出す。これは、9条の改正をできなくすることが、石破氏の真の目的ではないか。その結果、最も利益を得る者は誰か。中国であり、北朝鮮である。それゆえ、私は、石破氏が真に愛国的な政治家ではなく、保守政党の一角を占める売国的な政治家ではないかとの疑いを持っている。この疑いは、石破氏がこれまで多くの政治家や政党を裏切り続けてきたこと、防衛通でありながら中国・北朝鮮の切迫する軍事的脅威に対して否定的であること、また靖国神社、慰安婦問題、南京事件等について左派や反日勢力に近い考え方を持っていることも加味した総合的な印象である。

石破氏は、今回の総裁選で、野党支持層にまで支持を広げようとした。自民党の総裁選であるのに、野党支持層に呼びかけるのは、異常である。その石破氏に、立憲民主党等の野党は、エールを送った。石破氏が彼らと向いている方向が同じだからだからだろう。

評論家の八幡和郎氏は、FBポストで「石破茂氏が野党の支持者に支持を広げることに全力を挙げているのはいかなる動機に拠るのか?また、それを竹下亘氏が支持するのはなにゆえか?55年体制的な派閥闘争で総裁選挙を戦うことは政治改革の否定だと思う。それなら、自民党から出て行って国民民主党と合流すればいい」と書いた。石破氏が野党の支持者に支持を広げることに全力を挙げる動機は、ポスト安倍を狙っているからであり、今回の総裁選で存在感を増し、次の総裁選で勝利するのが目標だろうと私は見てきた。

今回の総裁選で石破氏は、野党支持層にまで支持を広げようとしただけでなく、これまで主張してきた政策に反することを言ったり、メディアの追い風を受けようとして節操を失った。これが彼の正体だろう。そのことが国民の前で明らかになったことが、今回の自民党総裁選の大きな意義だと思う。ページの頭へ

 

4.自民党離脱の過去を隠ぺい

 

 9月上旬、自民党員である友人から、総裁3選を目指す安倍首相の「責任、実行。平成のその先の時代へ」と題した党員向けの政策ビラをもらった。(私は所属政党なし)

ビラの表面には、「安倍晋三 5つの決意」と題して、政策の柱が掲げられている。(1)頑張った人が報われる経済成長(2)すべての世代が安心できる社会保障改革(3)美しいふるさとを守り、次世代へ引き渡す(4)地球儀を俯瞰する外交のさらなる展開(5)憲法を改正し、新しい時代を切り拓くーーの5点である。

最後の(5)は、ここだけ説明文がすべて青の太字で、「自衛隊の明記、教育無償化など先の衆院選で公約した4項目につき、次の国会に自民党としての憲法改正案を提出できるよう、党を挙げて取り組み、早期の発議を目指す」と書かれている。

次に、裏面には「数値で見る安倍政権の6年」と題して、アベノミクスの成果が列記されている。

 

・名目GDP:493兆円から551兆円へ(過去最高)

・正社員有効求人倍率:0.50倍から1.13倍へ

 ・国地方・税収合計:78.7兆円から102.5兆円へ(地方の税収は過去最高)

・中小企業の倒産件数:12100件から8400件へ(27年ぶりの低水準)

・農林水産物輸出:4497億円から8071億円へ(5年連続で過去最高を更新)

・外国人旅行者数:836万人から2869万人へ

等々である。

 

安倍氏が。経済で結果を出したうえで、憲法改正による日本再建を、という道筋を着実に歩んできていることが分かる。 特設サイトが開設され、詳しい内容が掲載された。

一方、対抗馬の石破茂氏も「石破茂総裁選特設サイト」を開設した。「正直、公正、石破茂」という文字を打ち出し、各地での講演の録画や主要政策等を掲げ、こちらも熱気と迫力があるものだった。だが、特設サイトの下段にあるプロフィルを見ると、自分がかつて自民党が野党だった1993年に、党の方針に反して「政治改革関連法」に賛成し、それを機に離党し、小沢一郎氏(自由党代表)らと新進党結党に参加した事実が書かれていない。都合が悪いことは隠そうという魂胆だろう。これでは、「正直」ではなく「不正直」、「公正」ではなく「不公正」である。 ページの頭へ

 

5.石破氏に漂う偽善のにおい

 

 石破茂氏はキリスト教徒で、新島襄系プロテスタントの四代目である。石破氏は「私は生まれたときからのキリスト教徒です」「4代目のクリスチャンで、初代は金森通倫(みちとも)というキリスト教界では有名な同志社大学の第2代目学長でした。新島襄から洗礼を授かった人です。母は3代目クリスチャン、姉も4代目クリスチャン。父は浄土真宗でキリスト教ではありませんでした。ですから、自ら信仰に目覚めたというわけではないのですが、逆に今まで『神様がおられない』というような恐ろしい考え方をしたことは一度もありません」と述べている。

母方の曾祖父・金森通倫は、新島襄の愛弟子で、熊本バンドの1人として熊本洋学校から同志社へと進み、その神学校を卒業後、日本組合基督教会岡山教会の牧師を務め、40代でいったん棄教、その後、救世軍やホーリネス教会で活躍したと伝えられる。

石破氏は、母親が通っていた日本基督教団鳥取教会で洗礼を受け、現在も現住陪餐会員とのことである。慶應義塾の学生時代には、日本キリスト教会の世田谷伝道所(現・世田谷千歳教会)に出席して、教会学校の教師も務めたという。

政界にはキリスト教徒が少なくなく、麻生太郎氏、山谷えり子氏、西村真悟氏はカトリック教徒として知られる。大雑把にいって、カトリック教徒には保守的・愛国的な人が多いのに比し、日本のプロテスタントには左翼的で反日的な思想を持った人が目立つ。旧社会党の委員長だった土井たか子氏がその代表例である。石破氏の場合は、プロテスタントの保守系政治家だが、慰安婦問題では謝罪し続けるべきだと言ったり、南京事件では30万人が殺されたと言ったり、先の戦争が誤っていたから靖国神社に参拝しないと言ったり、歴史認識や国家観については、左翼のプロテスタントに近い考えを持っている。

さて、そうしたプロテスタントである石破氏は、自民党総裁選で「正直、公正」を標語に掲げた。私は、こうした道徳的な理想を掲げる石破氏に、偽善の匂いが漂うのを感じている。

理由の一つは、北朝鮮による拉致問題に対する彼の姿勢である。平成14年の小泉純一郎と金正日による日朝首脳会談当時、安倍首相は官房副長官で、石破氏は超党派の拉致議連の会長だった。この時の石破氏の姿勢は、氏の人格を疑わざるを得ないものだった。現在「救う会」の副会長で福井県立大学教授の島田洋一氏は、「安倍首相は(拉致被害者の)家族会や救う会とともに、経済制裁をはじめ北朝鮮に圧力をかけていく先頭に立ってきた。逆に、石破氏は無関心どころか妨害している印象すら持っている」「安倍首相は小泉首相の側近だったが、閣内で家族の意を呈して、戦ってくれていた。立場的には、議連会長だった石破氏こそ戦うべきだったが、存在感がなかった。9月17日の日朝首脳会談当日も、家族のいる控室に顔も出さなかった」と語っている。

 島田氏の発言を伝える夕刊フジ平成30年8月29日付の記事は、次のように書いている。

 

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 石破氏は27日の記者会見で、東京と平壌(ピョンヤン)に公的な連絡員事務所を設けると主張し、「拉致問題の全面解決がなければ、何も進展しないというものからは脱却しなければならない」と述べた。とんでもない考えだ。

  時事通信によると、11日にも鳥取県米子市での国政報告会で、「お互いに連絡員事務所をつくって『本当にあなた方が言っていることは真実ですか』と日本政府が確認しないことに、どうして拉致問題の解決があるのか」と述べたという。

  この発言について、島田氏は「事実上、日本と北朝鮮で合同調査委員会をつくろうという発想だろう。北朝鮮側に『死亡という調査結果を出してもいいですよ』と言っているのと同じだ。生存している被害者を返せば調査する必要はない。誠実さを装う北朝鮮のパフォーマンスに協力することになる」と批判する。

  拉致問題の今後について、島田氏は「安倍首相なら期待が持てるが、石破氏なら拉致問題の『もみ消し』路線にはまっていくのではないか」と厳しく指摘した。

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 次に、当時石破会長のもとで拉致議連の幹事長をしていた衆議院議員の西村信悟氏は、下記のFBポストで、石破氏の対応について述べ、石破氏を「許せん」と怒りを表している。一部編集して掲載させていただく。

 

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西村 真悟

830 12:57

 

君は、拉致問題の闇に生きてきたのか 。

自民党の総裁選挙に出る予定の石破茂氏が、北朝鮮問題に関し、 「拉致問題の全面解決がなければ、なにも進展しないというものからは脱却しなければならない」と述べたという。

この大切な時期に、何を言うのか、 と、舌打ちする思いで読んだ。

石破氏のことだ、この発言の背後に何かある。そして、ハッハーン、やはりそうだ、あの時と同じだ、と思い出したことがあるので記しておく。

北朝鮮が大勢の日本国民を拉致していることが公になり、 国会内に超党派の拉致被害者救出議員連盟(拉致議連)が発足した。 超党派議員連盟の慣例では、会長は与党から出す。

その二代目会長には、自民党内のどういう経緯か、石破氏がなった。

その石破氏が会長の時に、平成十四年九月十七日の小泉総理訪朝があったのだ。その前日の九月十六日、 総理との面会を求めて首相官邸を訪れた拉致被害者家族に対して、福田官房長官は、「総理は、明日、「澄んだ心」で平壌に向かうために、本日の皆さんとの面会はご遠慮したい、しかし、皆さんのご家族の消息は、分かり次第、平壌からリアルタイムで皆さんに伝える」と家族に言った。

 従って、家族は総理との会見をあきらめ、翌十七日、朝から拉致議連役員と共に議員会館で待機した。前日の官房長官のリアルタイムで家族の消息を伝えるとの約束を信じたからだ。

 午後かなり過ぎてから、会長の石破氏が、家族は外務省の飯倉公館に来て欲しいという政府の要請を伝え、家族は、手際よく議員会館前に準備されたバスに乗り込むことになった。家族は、飯倉公館で平壌とのリアルタイムの通信を受けるのだろうと思ったのだ。しかし、家族は飯倉公館で長いこと待たされた後、午後5時頃に、各々家族ごとに別室に呼ばれ、官房長官と外務副大臣から「厳かに」拉致被害者家族の「死亡宣告」を受けた。

 (現実には、金正日は午前10時に小泉一行に五名生存八名死亡と伝えた。従って官房長官が約束したリアルタイムは、午前10時である)

 以上の経緯のなかで、 会長の石破氏の行動がおかしいと感じた箇所は、飯倉公館に家族を移す時だ。彼は、会長でありながら、「家族に同行して飯倉公館に来る議員は、 自民党に限る」と言ったのだ。「何故だ」と尋ねると、「それが政府の要望だ」と言う。「では、君は、その要望を受け入れたのか」と尋ねると、「そうだ」と言う。「君は、超党派の議員連盟の会長なんだよ、何故、そのような要望を受け入れてきたのだ、 超党派議員連盟の解体ではないか」

と詰め寄ると、石破氏は、顔を引きつらせてだまったままだった。

 私は、その時、拉致議連の幹事長をしていた。飯倉公館に被害者家族を移す政府の思惑は、 家族を拉致議連の幹事長などの「うるさい議員」と切り離し、 平穏に死亡宣告をして拉致問題を終わらせる為だったのだ。案の上、小泉内閣の「死亡宣告」は、 北朝鮮の嘘を丸呑みにした「虚偽の死亡宣告」であることがすぐに判明した。その「嘘」を小泉内閣と政府が突き止めたのではない。西岡力や荒木和博らの拉致被害者救出に熱意をもった朝鮮専門家が北朝鮮の「嘘」を見破ったのだ。 仮に、この「嘘」を見破れなければ、 拉致被害者救出問題は、

 「救出する対象」を失い、葬式をして終わっていた。そして、日本は、千名に達するかもしれない多くの被害者国民を棄民として放置することになった。

この多くの国民の命がかかった重大局面に遭遇しているなかで、もちろん、家族と議連は、 総理官邸で、総理訪朝の説明と総理の見解を糺したが、 拉致議連会長の石破氏の影はなかった。ただ、十日後、内閣改造が為され、石破氏が入閣し、もう一人の拉致議連役人が内閣入りした。「ははーん、そうか十七日には、アイツらには、既に入閣の耳打ちがあったのか」と思った。

拉致議連会長入閣に伴う会長辞任と新会長に決まった中川昭一氏の拉致被害者家族への紹介のために、私は幹事長として議連の総会を開いた。その時、会長辞任と閣僚就任の挨拶に立った石破氏は、「今までは、政府に要望する立場でしたが、これからは皆さんの要望を受ける側になりました」とヌルヌルした表情で言ったのだ。私は、その言い方にカチンときたので言った。「そうではないだろう、 今までは政府に要望する立場だったが、これからは内閣の一員として実行する立場になったのだろうが」。すると、ともに拉致議連から内閣に入る他の三下某が、石破氏を守ろうと私にくってかかった。

 以上が、拉致問題が重大局面に遭遇したときの石破氏であった。そして、再び今、まさに重大局面にある。この時の石破氏の、十六年前よりもさらに深い裏がある冒頭の発言だ。十六年前が思い出された訳がお分かりいただけると思う。

 被害者本人と家族は、さらに十六年も歳をとっているのだ。十六年前よりも、もっと、許せん。

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6.自民総裁選は安倍氏が圧勝

 

 9月21日、私は自民党総裁選をテレビで観た。結果は予想通り、安倍氏の大勝だったが、各局の報道番組は石破氏が「善戦」と強調した。

 

  得票数は次の通り。

   安倍氏:国会議員票329、党員票224 計553

   石破氏:国会議員票 73、党員票181 計254

 

全体で807票のうちの68.5%を安倍氏が占め、石破氏は31.5%。安倍氏が7割近くの票を獲得した。安倍氏の圧勝と言っても過言ではない。では、石破氏は「善戦」したと言えるだろうか。

前回の平成24年(2012年)の総裁選は、第1回投票で地方票での圧倒的な支持を集めた石破氏が1位となったが、決選投票で安倍氏が勝利した。立候補者は5人。そのうち石破氏が得票数199票、うち国会議員票34票、地方票165票。安倍氏は得票数141票、うち国会議員票54票、地方票87票だった。 二人の決選投票となり、安倍氏が108票、石破氏が89票で、安倍氏が逆転勝利した。

この時の総裁選では、安倍氏は第1回投票で党員票の29%しか取れず、石破氏は55%取った。それが今回は安倍氏は55%、石破氏は45%。安倍氏は29%から55%へと16ポイントも党員票を伸ばしたのである。逆に地方に強いはずの石破氏は55%から45%へと10ポイントの減少である。安倍氏の支持者が増え、石破氏の支持者が減ったのである。

また、国会議員票は、ちょうど今回のように一騎打ちとなった前回の決選投票では、安倍氏が54.5%、石破氏が45.5%だった。これに比べ、今回は安倍氏が81.8%、石破氏が18.2%である。安倍氏が27.3ポイントも伸ばし、石破氏は同じポイントを減らしたのである。

党員票についても前回は、石破氏は47都道府県のうち42都道府県で勝ったが、今回、石破氏が勝ったのは、山形、茨城、群馬、富山、三重、鳥取、島根、徳島、高知、宮崎の10県のみだった。安倍氏は逆に前回は6県のみだったのが、今回は37都道府県で勝った。

この結果を以て、石破氏の「善戦」と報道するのは、国民を欺くものである。読売新聞は翌日「安倍首相の圧勝で終わった」と記し、石破氏に関しては「健闘」と表現した。せいぜいこの程度の表現が妥当だろう。安倍氏が圧勝、石破氏は惨敗と言っても過言ではないほどである。

22日の産経新聞の「産経抄」は、次のように書いた。「現職首相の強みはあるにしろ、党員票を大きく伸ばしたのは安倍首相であり、石破氏は獲得率を減らしたというのが客観的な数字である。永田町界隈の事前予想を上回ったら善戦だというのであれば、何とハードルが低い話か。21日付朝日新聞朝刊は1面で「『圧勝』できず政権運営に影」、2面で「首相 崩れた『圧勝』」と見出しを付けていた。だが、安倍首相は全体で7割弱の票を確保したのだから、読売のように圧勝だと認める方が素直な見方だろう」。

また、評論家の八幡和郎氏は、FBポストに次のように書いた。「自民党総裁選挙で、石破氏が善戦したというのは、安倍首相を誹謗したい人たちのふざけた中傷である。善戦だったかどうかは、予想より差が小さかったかどうかなど関係ない。ダブルスコアを善戦という日本語はない。せいぜい、「石破氏、最悪の惨敗は免れ、政治生命の首の皮一枚残す」という程度だ」と。

では、なぜマスメディアの多くは、石破氏の「善戦」という欺瞞的な報道をするのか。マスメディアの多くは、安倍政権に批判的であり、また自民党に対して批判的である。左派・左翼の野党に近い思想を持っている。彼らは、石破氏のイメージを上げることで、自民党内の反安倍勢力を応援し、安倍政権の早期退陣を図っているものと思う。また、自民党内の反安倍勢力と、左派・左翼の野党は、こうしたメディアと連携して、これから「安倍おろし」を盛んに行うだろう。その背後には外国勢力、中国・韓国・北朝鮮がいることを、日本人はしっかり意識する必要がある。

左派・左翼の野党の主だった政治家は、今回の自民党総裁選において、他党の党首の選挙であるのに、石破氏への支持を表明した。これは、石破氏の思想や政策への共感によるものではなく、反安倍という一点で連携するものだろう。次回の総裁選はポスト安倍の座を巡る選挙となり、現状では石破氏が勝つ可能性が高い。では、仮に石破政権が実現した時、左派・左翼の野党が連立を組むとか、協力するということになるかというと、私はそうはならず、今度は反石破ののろしを上げ、自民党政権を打倒し、政権交代を目指すだろうと思う。

 

結びに〜石破氏に対抗できる政治家を待望する

 

石破氏は、今回の総裁選で、自民党内だけでなく野党側からの支持を得るための言動を繰り返した。また朝日新聞のような左翼新聞の報道を自分の利益になるようにする姿勢も見せた。石破氏には、政治家として一本筋の通ったものがなく、私利のために反対勢力に媚を売る節操のないところが露呈した。

私は、このような石破氏を自民党の総裁、日本の総理大臣にしてはならないと思う。石破氏に対抗できる政治家の出現が望まれる。安倍政権が進めてきた日本再建政策を継承・発展できるような政治家の活躍に期待する。ページの頭へ  

 

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