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大混戦の東京都知事選〜都民は賢明な判断を

2016.7.29/2016.8.1追記

 

<目次>

はじめに

1.保守分裂の戦いで野党4党が統一候補を推薦

2.浮かび上がった自民党都連の問題体質

3.鳥越氏は健康・能力・素行に問題が多すぎる

4.小池氏は確固たる日本的保守の政治家

結びに〜都民は賢明な選択を

 

追記 小池新都知事によって、東京の大改革が始まる

 

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はじめに

 

 平成28年(2016)6月舛添要一都知事が公私混同問題で辞職した。それに伴う都知事選が7月14日公示され、31日に要開票が行われる
 私は舛添
の公私混同問題の発生後、SNSに意見を書き続け、舛添氏に辞職を求めた。その拙稿は、編集を加え、「舛添都知、潔く辞職すべし」と題してマイサイトに掲げている。(註 目次から36へ)
 舛添氏は、公私混同疑惑について説明らしい説明をせず、策を弄して悪あがきを続けた。だが、95%以上が不支持という圧倒的な世論に抗せず、ついに6月21日付で退職した。
 都議会にはこれで幕引きとせず、引き続き舛添氏を徹底的に追求するとともに、政治資金の不適切使用の再発を防ぐための取り組みを進めることが期待された。だが、6月22日に参議院選挙が公示されると、世間の関心はそちらに移った。そして都知事選に向けた出馬声明が相次ぐと、政治資金の不適切使用の再発防止という大きな課題は、見失われつつある。
 東京都知事選挙は、わが国最大の直接選挙である。一国の大統領を選ぶくらいの大規模選挙である。不祥事による知事辞職で選挙を行う場合、突然のことゆえ、各候補者の政策を理解して選択するための時間が十分でない。有権者の投票行動はその時の社会の雰囲気に流されやすく、近年は特に知名度の高さが勝敗を決する傾向がある。今回の選挙でも有力な候補者が多く立ち、大混戦の模様である。主な情報を整理し、私見を述べたい。

 

1.保守分裂の戦いで野党4党が統一候補を推薦


●小池百合子氏が自ら出馬

 自民党の小池百合子元防衛相は、早々に立候補した。自民党都連や党執行部に相談なく出馬声明をしながら、自民党に推薦を要請するという行動が、同党関係者の反発を生んだ。
 小池氏は「都民の信頼を取り戻す」として、3点を公約した。(1)都議会を冒頭解散する(当選後、知事不信任案が出れば)、(2)「利権追及チーム」を新設し、都民からの意見を募る、(3)舛添要一前都知事の政治資金問題に関する第三者委員会を新設するーーー彼女が、舛添公私混同問題に関する自民党及び都議会の姿勢への怒りで出馬したのであれば、まさにそういう政治家が自民党から現れるべきところだった。舛添問題は、うやむやに終わらせてはならないからである。
 だが、小池氏はニュースキャスターから政治家に転身した後、日本新党、自由党、保守党から自民党へと渡り歩き、その間、小沢一郎氏、小泉純一郎氏等の実力者に近づいては、権力志向を示し計算高い行動を見せてきた。今回の出馬もまたそれではないかと、私には気になるところである。
 小池氏は、出馬表明後、韓国人学校への土地提供の白紙化を公言し、韓国風で評判の悪い東京オリンピックの制服の変更も主張している。さらに小池氏は、外国人参政権付与に反対、秩序なき移民受け入れに反対を明言した。その点、私は高く評価する。だが、果たして彼女が日本人として信念を持って言っているのか、それとも大衆の不満を自分への支持に向けようとしているのかは、未だ不詳である。小池氏の日韓関係や慰安婦問題、国民の権利等に関する見解をじっくり聴いてみたいところである。
 ところで、今回の都知事選では、舛添氏の政治資金の私的流用問題の後だけに、候補者の金銭面が注目される。小池氏もその点、極度の注目を浴びるなかで、産経新聞が事務所の賃料が相場より安いことを指摘した。この点は契約料が不適切としても、悪質性は低い。週刊文春は政治資金パーティの収入が収支報告書に記載されていないことを指摘した。記載ミスか不記載の疑いがある。ただし、この記事は「身体検査の結果は真っ黒」というコメントを引用している割には裏付けが弱く、印象操作的な記事になっている。売らんかな商法で、結論を決めておいての書き方である。政治家のモラルを問うメディアもモラルを正すべきである。
 
●自公は増田寛也氏を推薦

 自民党は、増田寛也氏を擁立することを決めた。小池氏は、自民党の推薦を得られなくとも立候補すると表明したから、自民党は分裂選挙となった。小池氏は「組織対個人」の戦いだと言い、自分を女一人で巨悪に戦いを挑むヒロインのように演出しているように見える。本気なら見上げたものである。演技なら、やがて化粧がはがれるだろう。
 増田氏は建設官僚出身で、岩手県知事、総務大臣等を歴任した。実務能力が高いといわれるが、県知事時代に県の負債を倍増させたことで知られる。建設利権の問題が指摘され、岩手県では、思った以上に評判が悪いようである。
 増田氏に対しては、東京都の23特別区長会や市町村長会の有志多数が出馬を要請し、自民党本部が推薦するに至った。公明党もこれに続いた。だが増田氏には、『東京消滅ーー介護破綻と地方移住』(中公新書)という著書がある。佐竹秋田県知事は「地方創生で、東京都をいかに小さくするかを主張してきた人が都知事になると矛盾する」と疑問を呈している。そうした人物を都知事に立てるのは、明らかに矛盾している。東京都の各首長や自民党都連は、ちゃんと増田氏の実績や思想を調べたうえで判断しているのだろうか。
 増田氏は、都知事を目指すに当たり、従来の自説を曲げ、東京と地方がともに発展する方向を取ることを示唆した。立場が変わると政策を変えるような政治家では、困る。
 注意すべきは、増田氏もまた舛添氏同様、親韓的な人物であることである。慰安婦問題では日本が慰安婦に大きな苦痛を与えたというような、誤った認識のもと自虐的な発言をしている。そのうえ、外国人への地方参政権付与や外国人移民の拡大に賛成するなど、私は氏の見識を疑っている。
 日本のこころを大切にする党は、このような増田氏に支持を表明した。少数なれど、日本の伝統を守る保守政党として一部に強い支持者を持つこの政党は、迷走し始めている。

●保守分裂の選挙に

 増田氏を擁立した自民党都連は、7月11日党が推薦していない候補者を応援した場合、「除名などの処分対象になる」との文書を所属する国会議員や地方議員に配布した。「都知事選挙における党紀の保持について」と題され、都連会長の石原伸晃経済再生担当相、幹事長の内田茂都議らの連名となっている。驚いたことに、議員本人だけでなく親族による応援も禁じている。これは、親族が党員でない場合、投票の自由への圧力になる。
 私は自民党員ではなく、どこの政党員でもないが、自由民主主義を標榜する政党の地方組織が、こういう通知文書を出すとは、自民党都連の体質を疑う。都連のドン、内田幹事長らがそれだけ小池氏の出馬に危機感を持ち、また彼女の挑戦的な言動に怒っているのだろう。また、都議の一部には舛添氏と似た政治資金の乱用があると漏れ伝えられており、不正の追及を封じたり、既得権益を侵されまいとする防衛行動とも考えられる。だが、有権者の反感を買うことは間違いない。
 自民党員への厳しい締め付けのなか、小池氏はいじめられている格好となり、日本人の特徴である判官びいきの感情が大衆に広がるかもしれない。14日小池氏が街頭演説に立つと、自民党の若狭勝衆院議員が駆けつけ、「小池氏が都知事になれば、都政の利権追及を行う。東京地検特捜部の副部長をやっていた私も、チームができたら間違いなく関与する」と述べ、支持を訴えた。「チーム」とは、小池氏の公約の(2)「利権追及チーム」のことである。テレビによく出演し、顔の知られた若狭氏が、自民党からの除名覚悟で、小池氏の「都政の利権追求」に協力することを公言したことは、波紋を呼ぶだろう。
 自民党ないし保守の分裂選挙は、かつて鈴木俊一VS磯村尚徳、石原慎太郎VS明石康VS柿沢弘治があったが、今回はそれらの時より内紛のレベルが下がったと思う。前の2回は鈴木氏、石原氏と保守系が勝った。私は、上記の通知文書を見て、今回はちょっと危ない気がしている。野党側が後だしジャンケンで、知名度の高い候補者を立てたからである。

●野党4党は鳥越俊太郎氏を担ぐ

 7月12日、民進党が東京都知事選の野党統一候補として、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏を担ぎ出した。先に書いた小池百合子氏・増田寛也氏の他に、元日弁連会長で共産党系の宇都宮健児氏が出馬したところに、知名度の高い鳥越氏が加わって、大混戦の模様となった。自民党は分裂選挙となって票が割れる。一方、宇都宮氏が立候補を取り下げる意思を表明したことで、野党側は候補者を一本化してきた。事実上、小池・増田・鳥越の三氏の戦いになる。300万といわれる無党派層の票が誰に多く入るかが、勝敗を左右しそうである。
 鳥越氏は毎日新聞の記者上がりの言論人。反安倍、反安保、反改憲という3点で民共合作の路線と一致するので、共産党も統一候補に乗ったのだろう。今回の選挙は、多くの有権者が知名度ではなく、実務能力を求めているはずだが、鳥越氏は行政の実務経験はゼロに等しい。知事になって都政で何をやりたいのだろうか。政権批判の活動をするつもりだろうか。
 最近の鳥越氏は、中国の脅威を否定する発言をして、国民を惑わしてきた。国際情勢を理解する能力がないか、中国共産党の代弁者を買って出ているかのどちらかだろう。また、NHKテレビの人気番組「ファミリー・ヒストリー」では、自分の家系図を改ざんしていたことが判明し、問題になったばかりである。
 鳥越氏はテレビのニュースキャスター等をやってきて、知名度が高く、また一見では好感度が高いので、野党4党支持者に加えて、相当の浮動票が集まると思う。自公が擁立した舛添知事が公私混同問題で辞職した時、民進系が知名度の高い候補者を立てれば知事職をさらわれるという恐れを感じた人は多かったのではないか。自民党が分裂選挙になった今、最悪の結果になりかねない可能性が出てきた。東京都の有権者は近年、自公と野党の票がほぼ同数か、野党が多いという傾向を示しているので、保守系の候補はどちらも相当厳しい状況と思う。
 鳥越氏は数年前、直腸ガンで肺・肝臓に転移していると公言し、四度手術したと言うが、年齢も76歳と他の候補者より高く、都知事の激務に耐え得る体力があるのかという点で、不安を感じる人が多いだろう。仮に知名度で混戦を制して当選しても、職務を全うできるのでなければ、無責任ということになる。
 有権者の判断において、最大のポイントは、鳥越氏の能力だろう。記者会見で鳥越氏は、自分は昭和15年生まれで、終戦時に20歳だったと言う。15年生まれなら、5歳である。年齢詐称ではない、当時の自分の年齢がわからなくなっているのである。またテレビのクイズ番組で、日本の都道府県の数を55と答えた。小学生以下である。公職を目指す候補者で、これほど能力のレベルの低さを露呈した例を、私は知らない。認知症がかなり進んでいるのではないか。とても、知事職を任せられる水準ではない。

●都民は賢明な判断を

 私は東京都民ではなく、投票権がない。圏外からの発言であるが、東京都知事は、単なる一地方自治体の首長ではない。東京都は1350万の人口と、オランダのGDPを上回る総生産、スウエーデンの国家予算に匹敵する予算規模を持つ。知事は中規模国家の大統領に例えられる強大な権限を持つ。東京は日本の首都であり、東京都知事は日本の顔の一つである。とりわけ2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、これほど東京の都知事が国内的も国際的にも注目を浴びることは、かつてない。世界中のメディアの集まる東京の長として、実務能力とともに、人間としての品性や日本人としての精神が求められる。
 東日本大震災後、地震活動が活発になり、今後30年以内にM8.0クラス(関東大震災がM7.9)の地震が起こる確率は、首都直下型地震が70%と予測されている。大規模災害に備えるとともに、万が一首都で災害が起こった時に、適切に対処できる危機対応能力の高い指導者が求められてもいる。
 イスラーム国等のイスラーム教過激派のテロが、世界各地で頻発している。東京もいつその対象となるかわからない。テロから首都を守り、断固とした対応のできる指導者が必要である。また、人命にかかる緊急事態において、政府と緊密な連携をとれる指導者であることも期待される。
 東京都知事の選択は日本の針路の選択でもある。都民の皆さんには、ぜひ賢明な判断をお願いしたい。
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2.浮かび上がった自民党都連の問題体質

 

●都連の通達で問題体質が露呈


 今回の都知事選を通じて、自民党都連の問題体質が浮かび上がってきた。7月11日自民党都連は、所属議員だけでなく、その親族も含めて、推薦候補以外を応援したら除名等の処分を下すと通達した。共産党でもあるまいに、と有権者の反発を買った。


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 通達後、都連会長の石原伸晃氏の弟、石原良純氏がテレビ番組で、反自民の鳥越俊太郎氏を評価する発言をした。有名人がテレビで発言したのだから、影響は少なくない。都連は通達に則り、会長の石原伸晃氏を除名にしないと、通達は事実上、空文化する。
 だいたい自民党は、小池百合子氏を除名にしていない。都連等に相談せず、また党からの推薦を受けずに出馬した小池氏を除名せずに、その応援をした者を除名するというのは、矛盾している。小池氏を除名処分にすると、有権者の反発や同情を呼ぶのが怖いからだろう。
 都連の石原伸晃会長、内田茂幹事長は、愚かなことをやったものである。都連の体質を自ら露呈し、有権者の批判を巻き起こしただけである。
 自民党は、都連の改革をしないと、真に国民の信頼を得られる政党に改善されないだろう。

●猪瀬元都知事が衝撃発言


 自民党都連が先の通達を出した翌々日の7月13日元都知事の猪瀬直樹氏が衝撃発言を行った。夕刊フジと産経新聞が次のように報道した。

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産経ニュース 平成28年7月15日

http://www.sankei.com/politics/news/160715/plt1607150009-n1.html
 猪瀬直樹元東京都知事がインターネット上のインタビューで、「都議会のドン」に関する衝撃的な発言を炸裂(さくれつ)させた。2011年に自殺した自民党都議が、ドンのいじめに遭っていた−というすさまじい内容だ。猪瀬氏は自身のツイッターで、遺書ととれる「殴り書き」の公開にまで踏み切った。都知事選を直撃しかねない、強烈な「爆弾」が投げ込まれた格好だ。(夕刊フジ)

 インタビューが掲載されたのは、ニュース共有サービス「NEWS PICKS」(ニューズピックス)で、13日に公開された。
 猪瀬氏は、自民党都議の樺山卓司(かばやま・たかし)氏(当時)が、11年7月1日に自宅で自殺した原因について、「(都連実力者の)A氏にあります(中略)。A氏に何をされたかというと、都議会議員の集まりの中で嫌がらせ的に罵倒されたり、議長になれたのにならせてもらえなかったり、ギリギリといじめ抜かれた(中略)。『反A氏』の声を上げると粛清されてしまう−そんな世界が都議会にはあるわけです」と語っているのだ。
 猪瀬氏が名指ししたA氏は、都知事選に出馬した小池百合子元防衛相も「都議会のドン」と呼び、注目を集めたことでも知られる。
 猪瀬氏は先日、樺山氏の親族から「父は憤死した」との連絡を受け、遺書を見せてもらったという。猪瀬氏は証拠を示すかのように自身のツイッターで遺書を公開した。
その遺書には、《これは全マスコミに発表して下さい。Aを許さない!!人間性のひとかけらもないA。来世では必ず報服(原文ママ)します!御覚悟!!自民党の皆さん。旧い自民党を破壊して下さい》という壮絶な殴り書きが確認できる。
 なお、産経新聞は11年7月2日付朝刊で、樺山氏が1日未明に死亡したとの記事を掲載し、「警視庁は、自殺の可能性が高いとみて調べている」と報じている。
 猪瀬氏が投げ込んだ「爆弾」は、都知事選を「A氏ら自民党都連に支援された増田寛也元総務相」と「A氏らと戦う小池氏」という構図にするのか。猪瀬氏はインタビューの中で、小池氏について「期待したい」と語っている。(略)
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 文中でA氏として名が伏せられているは、都議会のドンこと内田茂都議である。自民党都連幹事長である。自殺した樺山卓司氏の遺書とは、次のものである。


http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/2e/4c4dbefcb71721b0127906b2c61bae0a.jpg

 選挙期間の序盤に、問題の核心部分が鮮やかに浮かび上がった。ここで正邪善悪を明らかにして、大きな膿を出さないと、東京都は健全化されないだろう。
 猪瀬氏の衝撃発言のもとの記事は、下記に開催されている。
https://newspicks.com/news/1663515/

 元都知事であり都議会の実態を知る人物の発言だから、重みがある。また都知事選の序盤で公表したのは、発言のタイミングがよかった。猪瀬氏はお金の問題で辞めたが、東京都の浄化に貢献することで、責任を果たしてほしいものである。

 自民党の推薦を受けずに立候補した小池百合子氏は、こうした自民党都連のあり方を変えようと改革の意思を明らかにしている。7月10日小池氏はツイッターで、次のように決意表明していた。

 「710: 今夜8時参議院選挙の終了とともに、自民党都連への推薦願いを取り下げに党本部へ参りました。14日からの都知事選には推薦なしで出馬いたします。「都議会のドン」やひと握りの幹部による都政運営を改め、都民のための「東京大改革」を進めます。」
https://twitter.com/ecoyuri/status/752102006597165058

 このツイートが7月10日であったことに注目したい。自民等都連の除名等通達や猪瀬元都知事の爆弾発言で、都連の問題点が、世に知られるようになる前である。なぜ彼女が都連幹部に対して無礼とも映る行動をあえてしたのか。今は多くの人が理解している。この決意を生かさなければ、都政の改革はなしえないだろう。
 その心意気は立派である。一方、自民・公明・こころが推薦する増田寛也氏は、この問題に取り組もうとしていない。これは、候補者の誰に一票を投ずるかの選択において、重要なポイントである。

 都知事選で小池百合子氏がたった一人で戦いを挑んだ「都議会のドン」こと内田茂自民党都連幹事長については、暴力団との関係が噂されてきたが、次のような情報が広がっている。
 ――警視庁は、内田茂自由民主党東京都連幹事長を指定暴力団山口組の組員と義兄弟の契りを交わしたとして、現在、徹底捜査中である。余罪有り。内田氏の姉の夫が工藤会のヤクザだったーーー
 真偽の解明が待たれる。
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3.鳥越氏は健康・能力・素行に問題が多すぎる

 

●鳥越氏の巣鴨演説は公選法違反の疑いも

 

東京都知事選に民進党等の野党4党が推薦して出馬した鳥越俊太郎氏は、過去に次のような発言をしている。彼の思想・見解の特徴をうまくまとめているものがあるので、拝借する。

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 リベラルというよりは左翼であり、また極めて中国寄りである。まずこうした基本的な思想・見解を確認する必要がある。彼は、かつての筑紫哲也氏以上に偏向した左翼ジャーナリストである。鳥越氏は、かつて「日本人の不祥事対応が下手な理由は、神道(多神教)の考えと、昭和天皇の戦争責任を問わなかったから」 という趣旨の発言をしている。左翼の典型的な歴史観である。鳥越氏の父親は、福岡では知られた共産党員だという。
https://t.co/StTcfNJFp8
 今回の都知事選の最大の争点は、こうした思想・見解を持つ人物を日本の首都・東京の長に選ぶのかどうかにある。
 鳥越氏は、7月10日の参院選の結果を見て、都知事選への立候補を思い立ったという。参院選の結果、いわゆる改憲勢力が3分の2超の議席を獲得した。鳥越氏は、これに危機感を抱き、憲法改正を阻止するために、知事選に出たのである。

 突然の立候補だから、鳥越氏は、都政についてどういう政策を掲げるか、全く準備不足である。語るのは、国政レベルのことがほとんどで、都知事として東京をどうしたいのか、具体的な政策を示すことが出来ていない。その極みが、巣鴨での演説である。
 鳥越氏は、7月18日高齢者の集まることで有名な東京・巣鴨で街頭演説を行った。応援演説に続いて、本人が登壇すると、わずか1分程度で終わった。しかも内容は歌手の森進一氏の紹介だけだった。政策については発言なし。暑いさなか集まった多くの高齢者に対して、これはひどい。聴衆から怒りや落胆の声があがったと聞く。
 詳しくは19日付の産経新聞が書いた。

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産経新聞 平成28年7月19日

 

http://www.sankei.com/・・・/news/160719/plt1607190015-n1.html
 東京都知事選(7月31日投開票)で、民進党や共産党など野党4党が候補に推薦したジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が18日、豊島区巣鴨の巣鴨地蔵通り商店街で街頭演説を行った際、わずか約40秒という演説時間の短さに集まった聴衆からブーイングが起きる騒ぎがあった。
 この日は気温31度という炎天下。鳥越氏はツイッターなどで午後1時から街頭演説を行うと予告していたが、集まった中高年ら約500人の前に約20分遅れで現れた。
 商店街を歩いて登場した鳥越氏は「巣鴨とげぬき地蔵通りにお集まりの皆さん、私、鳥越俊太郎でございます」とあいさつ。その後「今回、都知事選に立候補しました。最後まで戦い抜くつもりです。どうかご支援ください」と続けた後に「今回は私の30年、40年来の友人である歌手の森進一さんが応援に駆けつけてくださいました。早速バトンを渡したいと思います」と演説しただけで、応援演説に駆けつけた森進一さん(68)に早々とバトンタッチした。
 この間、わずか約40秒。政策について具体的な言及は一切無い。鳥越さんが森さんを紹介すると、歓声が。続けて「皆知ってるよね? 森さん。知ってるよね? あの森さんだよ」と聴衆に繰り返した。
登壇した森さんは「40年近くのつきあいになりますが、都知事に望むのはクリーンさだと思うです。東京都民の一人として高齢者として鳥越さんに託したい」などと鳥越氏をアピールした。森さんの話もわずか約1分10秒。このあと、聴衆から「歌ってー」とリクエストがあり、「えり〜もの〜」と、名曲「襟裳岬」のサビを披露した。
 その直後、司会が「次の遊説地への時間が迫ってまいりました」とアナウンスすると、聴衆からは「えー!?」「何だよ!」などとブーイングが。鳥越氏が乗って来た車まで歩く間も、聴衆からは「政策の演説してよ」「30分以上待ってたのに」「こんなことしてちゃだめだよ」などの怒号がとんだ。
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 応援演説で、鳥越氏は、プロ歌手の森進一氏に歌を歌わせた。この行為は、公職選挙法違反になる可能性があるという。弁護士法人ALGAssociates弁護士の山室裕幸氏は、以下のように指摘している。
 「プロの歌手である森氏の歌というものは、通常は高いお金を払って聴きに行くものですから、客観的な経済的価値が認められる無形の財産であるといえます。そのため、候補者等が聴衆に対して無償で森氏の歌を聴く機会を与えるということは、聴衆に対して物品を提供する行為と実質的に同義であるといえます。
 したがって、鳥越氏の行為は同法における『寄附』や『財産上の利益の供与』に該当すると解釈することができるため、候補者等が選挙区内にある者に対し、名義を問わず寄附をすることを禁止している同法第199条の21項(公職の候補者等の寄附の禁止)や、候補者等が当選等を目的として有権者に財産上の利益を供与することなどを買収罪として規定している同法第221条第1項第1号に抵触する可能性が十分に認められると考えられます」
山室弁護士は、今回の行為が公選法違反に該当すると判断された場合、鳥越氏には刑事罰が科されることになるという。
 「まず、同法第199条の2第1項に違反すると判断された場合には、1年以下の禁固または30万円以下の罰金が科せられることになります(同法第249条の2第1項)。さらに、同法第221条第1項第1号の買収罪に該当すると判断された場合には、3年以下の懲役もしくは禁固または50万円以下の罰金という重い刑罰が科せられることになります」と。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160720-00010010-bjournal-soci

 

●鳥越氏は都知事の出来る健康状態ではない

 

 7月19日昼のフジテレビのバラエティ―番組「バイキング」では、鳥越氏の言動は、もっとひどかった。この番組には、都知事選の有力候補である小池・鳥越・増田の三氏が出演した。そこで鳥越氏が小池氏にかみついた。そのやりとりの大要を書き起こした人がいるので、まずそれを転載させていただく。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・鳥越氏 小池さんは街頭演説の中で、「病み上がりの人を連れてきてどうするだ」と言われましたか。
・小池氏 言ってないですね。
・鳥越氏 ここに証拠がある。日本テレビのニュース番組でテロップが入っている(テレビ番組の画像のコピーを見せる)。
・小池氏 でも、今、お元気になられてるじゃないですか。
・鳥越氏 こういうことをおっしゃったかどうか聞きたいですよ。
・小池氏 記憶にないですよ。
・鳥越氏 まあ、実際にはテロップに出てますからね
・小池氏 それは失礼しました。
・鳥越氏 これはガン・サバイバーに対する大変な差別ですよ。偏見ですよ。
・小池氏 もし言っていたならば、失礼なことを申しあげました。
・鳥越氏 失礼で済まされますか。僕に対する問題じゃない。
      ガン・サバイバーは何十万、何百万といるですよ。そういう人たちに
      「1回がんになったら、あなたはもう何もできないだ」と決めつけるのは…。
・小池氏 いや、そこまでは言ってないですよ。それを決めつけているのは鳥越さんでしょ。
      これが選挙なんですよ、坂上さん。
・司会の坂上忍 急に僕に振られましたね。
・鳥越氏 病み上がりというレッテルを人にはって、差別をする。
      ガン・サバイバーは何もできないというイメージを与える。
・小池氏 そこまで広げて言っておりません。大変お気遣いをしているわけです、鳥越さんに対して。
・鳥越氏 え?
・小池氏 これから長い(選挙戦の期間)がありますから。逆に言えば、そこの部分しかご質問はないですか。
・鳥越氏 僕は別に何も思ってません。一般のガン・サバイバーがどう思っているか、僕は非常に…。
・小池氏 これからはがん検診も含めて、保険会社のコマーシャルじゃないですけど、ぜひ徹底してやっていきたい。
 この舌戦を見た坂上は「オレだったら、ちびっちゃう」と迫力に驚いた様子。
小池氏は「これなんか政策論争のうちに入らない。政策論争の場を自ら放棄されるのは良くない」と鳥越氏を批判した。

(
※最初提示された動画は削除されたが、下で会話を聴くことが出来る)
https://youtu.be/4rVZsyI2u5w
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 書き起こしは一字一句正確なものではないが、大要はつかめよう。鳥越氏の発言は、被害妄想気味である。もともと被差別意識が強いのか、認知症のため感情的になりやすくなったのか。都知事の候補者が公開の場で行う討論のレベルではない。
 私は録画を見た。鳥越氏は、小池氏が街頭演説で「病み上がりの人を連れてきてどうするだ」と言った、と決めつけて激高した。だが、鳥越氏が手にしていたニュース番組「every」のテロップは「病み上がりの人をただ連れて来ればいいというものではないです」と書いてあった。お粗末である。被害妄想による言いがかりである。
https://twitter.com/kagometonnka…/status/755307332863533056
 「病み上がりの人」という発言の有無を追求する鳥越氏に対し、小池氏は「もし言っていたならば、失礼なことを申しあげました」と穏やかに応答した。鳥越氏は、それでも激高し、自分だけでなく、何十万、何百万、東京にいるガンサバイバーへの差別だ、偏見だ、何もできないというのか等と極端に誇張して非難した。小池氏は「そこまで広げて言っておりません」と明確に、また上品に受け答えをしていた。
 小池氏が「病み上がりの人」やガンサバイバーを差別したり、偏見を持っているとは、到底思えないやりとりだった。実は、小池氏は国会議員時代に、末期がんの母親を本人の希望に沿って自宅で介護したそうである。また自身は子宮全摘手術を受けているそうである。病者の辛さや心の痛みを知っている人なのだろう。またそれを公の討論で、売り物にしない奥ゆかしさ、節度を持っている人なのだと私は思う。
http://hinomoto.jpn.org/archives/296356.html

 なお、小池氏の発言は「病み上がりの人をただ連れて来ればいいというものではないです」という言葉の前に、「政策も何も無い人」という言葉が発せられていた。つまり、「政策も何も無い人、病み上がりの人をただ連れて来ればいいというものではないです」と言っている。ただ「病み上がりの人」と言ったのではない。またこの発言は、鳥越氏を直接批判したのではなく、「ただ連れて来れば」と言っているように、鳥越氏を担ぎ出した野党4党を批判しているのである。
 鳥越氏は、都知事を目指すのであれば、その「政策も何も無い人」というところに堂々と反論し、政策を具体的に示すべきだった。むしろ、それができないから、「病み上がりの人」の文言に感情的に反発し、醜態を全国にさらしたのである。病み上がりであろうがなかろうが、ガンサバイバーであろうがなかろうが、問われるのは政策である。このやりとりは鳥越氏の能力の程度を、隠すことなく表している。

 もう一つ付け加えるべき事実がある。鳥越氏は、「病み上がりの人と言うのは癌サバイバーに対する大変な差別ですよ! 偏見ですよ!」と声を荒げて、小池氏を非難した。だが、鳥越氏は、今年3月23日に外国人記者クラブの会見で「第一次安倍政権でお腹の具合が悪いとか言って辞めちゃいましたけど」と、当時潰瘍性大腸炎という難病を患っていた安倍首相を揶揄していた。他人に対しては公然と悪口を言っていながら、自分のことをちょっと言われると過剰反応する――これは、人格的に問題があると私は思う。
 なお、鳥越氏はガンだけでなく、メニエール病も患っている。本人が2001年ころ発症としたと発言し、耳鳴り・難聴・めまいを訴えている。
http://www.replantrecords.com/?p=128
 この病気は完治が難しい。これからも、症状は続くだろう。都の知事職という激務を担うには、相当厳しい健康状態と思われる。

 鳥越氏は、もし体調の悪い時に、都政の重要な会議や行事があったら、知事として責務を果たせるのか。テロ・地震等の緊急事態が起ったら、都民の生命と財産を守れるのか。一人で自由な言論活動をするジャーナリストと、1350万人の都民の暮らしと将来に関わる知事は、立場が全く違う。そのことを、鳥越氏に理解させるのが、政治のプロや有識者の役割だろう。民進党などの野党の政治家には、それのできる人間が誰一人いないようである。能力の不足というより、良心を欠くというべきだろう。

●鳥越俊太郎氏は認知症・淫行・利益供与の疑い

 

 私は、鳥越氏には認知症の症状が出ていると思う。肉体の病気よりも、知事職を担うには、認知症はもっと大きな問題である。専門の医師が誰も鳥越氏の異常について公言しないなか、高須クリニックの高須克弥院長は、鳥越氏を認知症と見て、同氏経営の病院に診察に来るよう勧めている。

「どなたか、鳥越氏に親身に話のできる方がいらしたら、選挙戦から降りるように忠告なさってください。本人のため、都民のためです」―――7月19日私はこのようにSNSに書いた。その後、鳥越氏自身、6年前に認知症について、平成22年(2010)に次のように語っていたことを知った。

 

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鳥越俊太郎のひと言 「老人力」に思う(10/05/25)

https://www.youtube.com/watch?v=khjafWmgWY0

 

 平成22年(2010年)5月25日(当時70歳)

 文字起こし 0:58〜

 「で、ボクも、あのー、自分が70歳になって老人と呼ばれる身になって、最近、時々あるですけどね。あのー、DVDを、まー「ツタヤ」なんかに買いに行くじゃないですか。『あっ、これ面白そうだな』と思って買って帰るとね、自分のその棚に既にそれがあるっていうことあるですよ。ありゃーー、また買ってきちゃったって。それ1回や2回じゃなく何回もある。ねっ。で、これは完全にボケだ。ボケたな、俺もやっぱり記憶力落ちたなと思うだよ。でも、折角買ってきたから、ー見てみるかぁと思って、見てみると、頭から全然憶えてないだよ! だから、、、1回見た物が、もう1回楽しめる!1から!ねっ。(略)

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6年前の時点で、これである。認知症は、個人差はあるが、進行する病気である。知名度だけで知事選に担ぎ出した民進党などの野党4党は、無責任このうえない。都民に謝罪して推薦を取り消すべきである。
 北海道で日々認知症患者の治療に携わっているという梶原昌司医師は、鳥越候補はアルツハイマー氏病が初期を過ぎて進行中と診断を下している。7月22日の友人へのメールがフェイスブックで公開されているので、転載にて紹介する。
 「即時記憶近時記憶遠隔記憶と時間により記憶を区分します。アルツハイマー氏病では、エピソード記憶の近時記憶に収められる機能に障害が出ます。よく言うところの”ついさっきの事柄が思い出せない”というやつです。病気の初期では、遠隔記憶はよく保たれます。進んでくると、遠隔記憶を想起するときに、時間的に矛盾した内容が混乱して想起されます。そして、この混乱に対して違和感を抱きません。
 これが立候補記者会見における”昭和15年生まれで終戦時20歳云々”の発言です。遠隔記憶になったエピソード記憶が消えだすと、つまり想起不能になりだしますと、病気としては末期となります。
 この方の場合、少し疲労すると、同時に飛び込んでくる複数の情報の並列処理がうまくいかなくなり、混乱し、不穏になり、興奮し、錯乱しかねません。コンピューターのフリーズの状態が、人間では錯乱の姿です。首都直下型大地震の時に、頭がフリーズする都知事を望みますか?」
 梶原医師は、より詳しい専門的な所見も発表している。
 鳥越氏は「私は昭和15年の生まれです。終戦のとき20歳でした。勿論空襲も覚えています。防空壕に逃げ込んだ事もよく記憶しております」と述べた。だが、実際は終戦時に5歳である。しかも、彼が5歳の時に住んでいた福岡県浮羽郡吉井町は田舎の僻地で、爆撃はなかった。今も昔からの町並みが健在だという。ここまで来ると、単なる認知症による記憶に関する障害というより、空想を実体験と思い込む症状か、虚言症が疑われる。

 

鳥越氏には、心身の健康状態や能力の問題だけでなく、他にも問題が出ている。7月21日発売の週刊文春が、鳥越氏の女性問題を掲載した。ソースは大学生時代に被害を受けた女性の夫の告白である。21日付の産経新聞が記事の概要と鳥越氏側の対応について書いた。

http://www.sankei.com/・・・/news/160721/afr1607210011-n1.html

鳥越氏側は公職選挙法違反・名誉棄損で裁判に訴える方針だが、危機管理的には、本人がすみやかに、また明確に否定して、有権者にシロと感じさせることができるかどうか。特にテレビと街頭演説で、どう語り、どう振る舞うかが影響するだろう。

鳥越氏は、この点でも全く駄目である。民進党の集会では、事実無根だとし、「政治力が働いた」という主旨の発言をした。ところが、記者団のぶら下がり会見では、質問をされても法廷で弁護士が答えるとし、自ら説明をしない。ジャーナリストとしても、政治家を目指す者としても、ここは言論で応えるべきところだろう。「政治力」について聞かれても、何ら根拠を示さず、自分の「勘」だという。自分の行動への疑惑について説明責任を果たさず、あたかも権力による圧力があるかのように示唆してはぐらかすのは、公職を目指す者としては、不誠実な態度である。

舛添前都知事の時は、週刊文春の記事が辞職に追い込んだが、鳥越氏に対しても、今回の記事がその時のような衝撃をもたらす可能性がある。文春はただのゴシップ誌ではない。しばしば強力な取材力を発揮する。今回も鳥越氏と女性側との間の示談書を入手しているらしい。

 

 私は、昭和29年(1954)生まれだが、私が鳥越俊太郎というジャーナリストの名前を知ったのは、平成元年(1989)宇野宗佑首相が女性問題で辞任した時である。鳥越氏は、当時、週刊サンデー毎日の編集長をしていた。サンデー毎日は宇野氏が首相に就任した3日後に、東京・神楽坂の芸妓の告発掲載し、宇野の女性スキャンダルが表面化した。サンデー毎日は毎日新聞社系列の比較的固い雑誌である。そうした雑誌が女性側の一方的な証言を生々しく載せた。ゴシップ誌並みの取り上げ方だった。これが外国メディアのワシントンポスト等と掲載され、逆輸入の形わが国話題となった。首相の愛人問題は大スキャンダルとなり、自民党は参議院選挙で大敗。宇野首相は短時日で辞任した。鳥越氏は、この政治家の私的な問題をえげつなく攻め、政局を動かした。

そういう人物が、自分の女性問題については、説明責任を果たそうとせず、弁護士に任せるというのは、ジャーナリストとしての資質が問われよう。まして知事職という公人を目指すには、不適格である。

 

鳥越氏の女性問題については、週刊文春だけでなく、週刊新潮、週刊朝日も、一斉に書いた。内容はそれぞれ違う。こうしたスキャンダルが、鳥越氏支持者の多い60代以上の世代の有権者や女性層にどの程度、衝撃をもたらすかが、世論の動向のポイントだろう。

これから報道されるらしい新たな女性問題の疑惑が、既にネット上に流れている。日曜日の夕方の番組レギュラーだった鳥越俊太郎氏はその番組の20代女性ADと不倫関係になったという。その際に離婚しその女性ADと一緒になると約束したものの女性ADの妊娠が発覚後に豹変し別れ話切り出し堕胎進めたという。その後、女性ADは自殺したという。このことはTwitterに投稿されており、遺書は文春が入手しているという。

 

別の問題も浮上している。作家の百田尚樹氏のツイートを紹介する。

 

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百田尚樹 ?@hyakutanaoki

先程、信頼できる筋から驚くような話を聞いた。某知事候補が某ガン保険の会社から一回100万円の講演で計5000万円を受け取っていたという。選挙公約で「ガン検診100%」をテレビで語ったとなれば、これはあからさまな利益供与と見られても仕方がない。

2016720 15:25

 

百田尚樹 ?@hyakutanaoki

知事選でガンのことを強く訴え、都民の100%がガン検診を受けるようになれば、当然、ガン保険に入る人が激増し、保険会社は大きな利益を得る。選挙公約でガン検診100%を第一に掲げている人が、ガン保険のCM に出て、なおかつ高額の講演料を貰っている人となれば…

2016720 15:44

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百田氏は、候補者の氏名と保険会社の社名を書いていないが、鳥越俊太郎氏とアフラックであることはあきらかである。利益供与と立証するのは難しい気もするが、政治家を目指す人間としてはモラルが問われる。ほかにこれといった政策らしい政策がなく、「ガン検診100%」をフリップで掲げましたから、一層姿勢が問われるだろう。

鳥越氏については、まだ問題が噴き出している最中である。これから31日の投票日までに、いろいろ出きそうである。仮に都知事に当選した場合は、都議会は開催時点から、それらの疑惑の追及で紛糾するだろう。

 

鳥越氏は現在、それなりに体力を維持しているようだが、選挙戦で無理をすれば、ガンが再発し、寿命を縮めるおそれがある。また、興奮や過労が続くと、認知症は、より深刻な状態になりやすい。鳥越氏は到底、都知事という重職を担える能力でも体力でもない。今からでも立候補を取りやめた方が、本人のためであり、東京のためである。

だが、鳥越氏は、野党4党の応援を受けて、選挙活動を続けている。その発言は、妄言の域に達している。7月23日の演説では、「はっきり言います。反安倍の政権を立てます」と述べた。街宣車上の鳥越氏の横には、彼を推薦した野党の小沢一郎氏、辻元清美氏らが並んでいる。
 都政で何をしたいのかを都民に訴え、都民の選択を求めるのが、知事選挙である。その立候補者が、都政の枠を超えて政権奪取を訴えるとは、無茶苦茶である。国政に関することを訴えたいなら、鳥越氏は参院選に出るべきだった。
 野党が敗北した7月10日の参院選後、鳥越氏は都知事選を利用して、野党の国政での巻き返しを支援している。そして自分が都知事になって、政権打倒の反乱を起こそうとしている。ルールや秩序を無視した妄挙である。半分は左翼ジャーナリストの情念、半分は認知症患者の錯乱だろう。

 

情報不足のため彼に期待して投票する有権者は、期待を裏切られることは必至である。仮に知事に当選しても、その後、健康・能力・素行の問題で、知事を辞めることになったら、どうなるか。また50億円かけて都知事選をやらなければならないことになる。その間、都政は停滞・混乱する。誰を都知事に選ぶか、東京都の有識者の良識が問われている。ページの頭へ

 

4.小池氏は確固たる日本的保守の政治家

 

 今回の都知事選で、私が最も驚いたのは、この写真である。

 

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都知事候補・小池百合子氏の街頭演説の模様である。東京・銀座4丁目に、かつて見たことのないほどの人だかりである。組織の動員なしでこれである。ツイッター等で演説の予告を見た人たちが、自発的にこれだけ集まる。かつてない動きである。こうしたエネルギーが、どれだけ票という形に実るか。SNSが普及する東京で、誰も結果を予測できない前代未聞の現象が起こっていると思う。

 さて、その小池氏についてであるが、彼女は今回都知事選に出る前は、衆議院議員だった。環境大臣としてはクールビズを施行し、防衛大臣としては“たかり次官とおねだり妻”で悪名を馳せた守屋武昌事務次官を斬った。そうした小池氏の政治家としての基本的な思想はどういうものだろうか。

 小池氏は、今回の都知事選では、都政を語っている。国政レベルの憲法、安全保障、教育等については、これまで多量の発言・著書があるが、それを披歴することは控えている。そこで、あえてここでは、その国政レベルの見解を紹介する。

 

●憲法改正に積極的

 

 東京都知事選に立候補した小池百合子元防衛相は、どのような憲法観を持っているか。

小池氏は、積極的な改憲派である。平成12年(2000)11月30日、衆院憲法調査会は、「二十一世紀の日本のあるべき姿」と題して審議を行った。石原慎太郎東京都知事(当時)とジャーナリストの櫻井よしこ氏らが参考人として呼ばれた。石原氏は現行憲法を「歴史的に否定すること」こそ国会がすべきことだと主張した。当時、自由党から分かれた保守党に所属する議員だった小池氏は、それを受けて、最後の質問で次のように述べた。

 

「石原都知事、本日はありがとうございます。いろいろと御示唆いただきました。結論から申し上げれば、一たん現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく、私はその方が、逆に、今のしがらみとか既得権とか、今のものをどのようにどの部分をてにをはを変えるというような議論では、本来もう間に合わないのではないかというふうに思っておりますので、基本的に賛同するところでございます。」

 「きょうはいろいろと、憲法調査会でございますから憲法問題に関連してお話しいただいているわけですが、私は、むしろアメリカの戦略とすれば、日本にこの憲法を変えさせないのが最大の戦略になってくるじゃないか。つまり、いろいろな点でがんじがらめにしておいて、そしてそのたびに出おくれるような形にして、最後は小切手外交をさせようというのが、これは一番アメリカにとっていい方法で、なおかつ思いやり予算というような形で置いて、ありがたくそこに海兵隊の人たちが住んでいるというような状況。ですから、アメリカの側から見れば、それが戦略なのかなと思ったりもするわけでございます。」

 「二十一世紀を見詰める上で、今後の日本がどうあるべきかということを踏まえた、ある意味では帰納法的な憲法の創憲ということを目指すべきではないかという私の意見を申し上げまして、質問を終わらせていただきます。」

 

 石原氏は、現行憲法を無効と宣言して停止して、新しい憲法をつくるべきだという無効破棄・自主憲法制定を持論としている。小池氏は、平成12年の時点では、その考え方に基本的に賛同し、「二十一世紀を見詰める上で、今後の日本がどうあるべきかということを踏まえた、ある意味では帰納法的な憲法の創憲」を目指すべき、という積極的な意見を表明していた。

 

 小池氏は、その後、自民党に移った。小池氏は、民主党政権時の平成24年(2012)年7月9日の衆院予算委員会で、野田佳彦首相(当時)に、「国防軍」保持や「緊急事態条項」創設を盛り込んだ自民党改憲草案の丸のみを要求した。自民党の憲法改正論は、現行憲法の改正条項である96条の規定に則ったものである。石原氏の無効破棄・自主憲法制定論とは違う。小池氏は、この時点で、石原氏より穏健な手法を取る自民党の憲法改正論に転じたことになる。

 また、小池氏は、平成27年(2015)2月19日の衆院予算委員会で、緊急事態規定に関する安倍晋三首相の「イメージ」を質問した。首相は、憲法改正案は国会が発議するものであり、自民党総裁(兼任)として「最終的に判断する」と答弁したにとどまった。これに対し小池氏は、緊急事態規定に関して83条の財政の条項の改正から行ってはどうかと発言した。当時、国民投票法が制定され、憲法改正の手続きが整ったところだったが、国民は一度も憲法改正の国民投票をしたことがないので、「いきなり全部のメニューを最初からというよりも、96条よりも、私は83条から始めるべきではないかと思っている」と発言した。この意見は、憲法の全体を改正するというより、まず特定の条項から改正するという部分改正の提案である。小池氏は、平成24年から27年までの3年間の間に、改憲についてより穏健で現実的な方法を取る方向に変化したことが分かる。

 一貫しているのは、積極的な憲法改正派であることである。


 

●国家安全保障に関する考え方

 

 小池氏は、わが国ではじめて女性の防衛大臣となった。環境大臣、消費者問題担当大臣、少子化対策担当大臣等は、閣僚への女性参加ということで、比較的女性政治家が登用されやすい。だが、防衛大臣となると、それなりの見識がないと指名されないだろう。 この点、小池氏は、確固たる見識を持っている。

 

<小池百合子 official websiteより>

「主体性のある国家へ-国権・国益・国民の財産と生命をどう守るか」(アイアイアイ 2003.4月号)

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小池 超党派で「このままで日本は本当にいいのか」といった共通の思いを抱いて勉強しておりまして、目的は集団的自衛権の解釈を変更しようというものです。これは法案化すると紙切れ一枚でできます。もしくは総理大臣が予算委員会などの場で「変えます」と宣言すればいい。それが議事録に残るだけでも可能です。

 松島 もともと政府見解という、立法処置でもなんでもないものに縛られている。いまおっしゃったことは手続きも簡単だし…。

 小池 これがまさに政治決断です。もっと本質的、本筋でいえば憲法改正です。解釈変更だけでは、別の総理大臣が出て「また、変えます」といったら終わりです。私は次の総選挙は消費税の利率を巡る議論よりも、むしろ憲法を改正するか、しないか、”どう変えるか“という大きなテーマを打ち出すべきだと思います。

 松島 そうなってほしいですね。例えば自衛隊の基になっている自衛隊法。これは政府見解や閣議決定というあまり強固でないものを基盤にできあがっています。ですから、政府見解が変わると自衛隊の行動規範がすぐ変わります。そうではなく、憲法できちんと決めて、それに則っていくというようにすることが望ましいと、ーっと思っていました。

 小池 基本的なことはずっと避け続けてきました。言葉のレトリックでよっぽど危ないのに。情緒論になりますが、いまの日本は1億人が自信を失っている。揺るぎない経済大国なのに、前向きのエネルギーが出ない。その最大の理由は、ご都合主義で読み方を変える憲法問題に帰着します。21世紀という世界の大きな流れの中で、日本という国がしっかりと礎を降ろして発展していくためには、今こそ真正面の議論に取り組むべきだと思っています。

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http://www.yuriko.or.jp/bn/column-bn/column2003/column030504.shtml

 

<小池百合子 official websiteより>

「イラク、北朝鮮、そして日本」(コムネット No.36 2003.6

「圧倒的なアメリカの軍事力は、これまでの兵器を無力化してしまいます。わが国は、今後、どのような防衛手段を持つべきか。日本の国連神話からの脱却や憲法の見直しとともに、防衛力整備の見直しが必要です」

http://www.yuriko.or.jp/bn/column-bn/column2003/column030628.shtml

 

<小池百合子 official websiteより>

「日本ができる経済制裁−食糧封鎖から送金停止、臨検へと徐々に圧力は増す」(VOICE 20034月号)

「最後に、「なにを、いまさら」と感じる極め付きは、イラク問題に関しての反戦運動である。何十万人規模で展開される世界各国での反戦運動と比べると、たしかに日本は静か過ぎるほど静かだ。わが国で米英主導のイラク攻撃を批判する輩こそ、日本の主体性ある外交、防衛を拒否してきた勢力である。北朝鮮という危険極まりない国を隣国にもち、わが国国民を暴力的に拉致してきた北朝鮮に媚びを売ってきた人たちだ。憲法改正ノー、空中給油機導入ノー、不審船への対抗手段ノー、臨検ノー、核の持ち込みノー。ノー、ノー、ノーの大合唱の結果、わが国は自国の防衛さえ、他国に委ねる選択肢しかなくなってしまった。一独立国としての主体性を放棄させたうえで、主体性ある外交、防衛を持ち出せというのは自己矛盾である。
 あくまでも北朝鮮には毅然とした態度をとりつづけ、そのうえで、わが国の真の主体性確立のための準備を着々と進めようではないか」

http://www.yuriko.or.jp/bn/column-bn/column2003/column030712.shtml

 

<小池百合子 official websiteより>

「着眼グローバル 第13回 アフガン復興で問われる日本のプレゼンス」(フォーブス日本版2002年1月号)

「湾岸戦争やカンボジア、東ティモールなど、世界の和平確立、復興の場で日本の果たすべき役割は大きいものがあります。よく日本では平和主義の日本こそ、対話の仲介の労をとるべきという主張を耳にします。しかし、現実には政治力、経済力、軍事力の三本柱が整っていないと、紛争国は相手にしません。
 「うちは平和主義を貫いており、丸腰です。だからあなたも戦いを止めなさい」と言って、耳を貸す戦争当事者はいないでしょう。今回、アフガニスタン和平と復興に、日本がこれまで以上の存在感を示せるのも、さまざまな支援に乗り出したからだとも言えます。
 どたばたで成立した今回のテロ新法は時限立法にすぎません。まず安全保障基本法で自衛隊の憲法解釈を変更し、次に9条以外の部分も含めて、憲法改正作業に入れるよう本腰を入れる時期でしょう。そんな思いもあり、先日、党派を超えた若手の有志議員が集まり、党利党略ではない安全保障論議と具体的な立法作業に入る準備会も行いました。
 「自衛権の権利はあっても、行使することはできない」という部分を「行使する権利もある」と憲法解釈を変更する。そのことによって我が国の安全保障を「できる、できない(Can/can not)」の選択ではなくて「する、しない(Do/Do not)」の選択に変えなければならないのです。
 ただし自衛権の権利は権利である、義務ではないことを強調しておきます。そこで初めて日本の主体的な判断が生きてくると信じています」

http://www.yuriko.or.jp/bn/column-bn/forbes/forbes13.shtml

 

上記の引用は、すべて12〜13年前の発言である。小池氏は、国家の安全保障の本質を把握して発言している。またそれとともに、ここ10数年の日本を取り巻く国際環境の変化、そして現在の東アジア情勢を見れば、小池氏が先見性のある安全保障観を打ち出してきたことが、わかるだろう。

 

●外国人参政権に関する姿勢

 

小池氏は、外国人地方参政権付与反対について明確に反対を表明している。増田氏以前付与に賛成だったが、今回都知事選に出た後、自民党の働き掛けで「慎重に考える」と態度を変化させた。鳥越氏は、「東京に10年住めば、付与する」という暴論を吐いている。
 小池氏は、平成22年(2010)1月22日の衆議院予算委員会で、は外国人参政権の問題について質問した。当時小池氏は自民党、政権は民主党だった。

 

「小池 これは、平成7年の2月に大阪で永住資格を持つ在日韓国人らが選挙権を求めて起こした訴訟の最高裁判決を踏まえたものと見られるわけでございまして、判決では、参政権は国民主権に由来をし、憲法上、日本国籍を有する国民に限られるとする従来の判決、判例を維持したもので、上告は棄却をされております。(略)それで、憲法15条が定める選挙権について、我が国に在留する外国人には及ばないという判断がございます。(略)
 小池 (略)この外国人参政権について、民主党のマニフェストには参政権の付与は記されていないわけでございますね。(略)赤松農水大臣、もう一度お答えいただきましょう。
 12日の民団の新年のパーティーで、永住外国人への地方参政権の法案の成立は民団への公約だとおっしゃったそうでございますね。日本の有権者には約束をしていないのに、民団の方には約束をする。一体、民主党はどこの国の政党なのでありましょうか。ほかに裏マニフェスト、ほかにもあるのでしょうか。(略)

農林水産大臣 赤松広隆 (略)私自身はこの問題に熱心に長い間取り組んできた一人だと思っておりますので、私の意見を申し上げたということでございます。

小池 では、公約というのは何なんですか。永住外国人への地方参政権の法案の成立は民団への公約だとおっしゃったと報道されております。
 赤松 (略)私は、意識としては、私自身の政治家としての信念であり約束であると。個人としてすね。そういう思いだったことは事実だと思います。
 小池 この問題は多くの課題、つまり、日本国はだれのものであって、だれによって決めるのかという一番基本のところですよ。ここのところが今十分な議論もされずに、ましてや、これから閣法で出そうというじゃありませんか。ここのお隣、松原先生も、閣法で出たときどうしますか。閣議でこれはサインが必要になるですが、亀井大臣どうされますか。お答えください。

内閣府特命担当大臣(金融) 亀井静香 提出をされておりませんので仮定の問題について答えるわけにはまいりませんが、私の所属しております国民新党は付与することについては反対でありますし、私としても反対であります。
 小池 その御判断、しっかり守っていただきたい、このように思います。公約を守られる国民新党でいらっしゃいますから」

 

概略上記のような質疑が行われた結果、小池氏は亀井大臣から、外国人参政権付与に反対という答弁を引き出した。それによって、民主党政権における参政権付与は阻止された。

 

●歴史観

 

小池氏の歴史観について、都知事選の主要三候補の中で、小池氏は「新しい歴史教科書をつくる会」(高池勝彦会長)の運動を支持している唯一の候補であるという。同会に賛同するということは、戦後の自虐史観に基本的に反対ということである。自虐史観は、東京裁判による一方的な日本の断罪に基づくものであり、また旧ソ連による階級闘争史観、中国による抗日解放史観の影響を受けている。小池氏の歴史観は、そうした歴史観とは一線を画していることがわかる。

小池氏は、5年前、平成23年(2011)8月26日のツイートで次のように述べた。氏の歴史観、憲法観、国家観を表す発言と言えよう。

 「本日、サンフランシスコ講和条約発効日である4月28日を主権回復記念日として祝日とする議員立法を総務会で承認し、衆議院に提出いたしました。祝日が多すぎるというなら、借り物の憲法記念日5月3日を祝日から外します」

「新しい歴史教科書をつくる会」は、7月19日、緊急理事会を開催し、都知事選挙で小池百合子候補を支持することを決定し、声明として発表したという。支持の理由の第三に歴史観を挙げている。

「第一は、今回の都知事選挙の最大の争点である外国人参政権問題について、有力三候補の中で唯一、明確に反対しているのは小池候補だけだからです。外国人参政権は、国家主権に関わる極めて重要な問題です。自民党がこうした問題について、適格性を欠く候補を擁立したことは遺憾です。

第二は、2020年に東京オリンピックを迎えるにあたって、開催国の首都東京のホスト役として、小池候補が最も適当な人材であると考えるからです。首都東京のトップが女性であることは、参加国に清新なイメージを与え、日本の国際的地位を向上させ、国益につながります。安倍首相が掲げる、女性が輝く社会の実現の看板にもなり得るものです。

 第三に、歴史観についても、小池候補はしっかりとした見解を持っておられます。国会議員として教科書問題にも取り組んでこられ、3人の候補のなかで、「つくる会」の運動を支持してくださった唯一の候補でもあります」

 なお、私は「つくる会」の会員ではなく、同会と競合する団体にも所属していない。

 

●靖国神社に対する姿勢

 

小池氏は、靖国神社に参拝し、英霊への感謝と敬意を表している。

小池氏は、平成15年(2003年)8月15日に東京・九段の靖国神社境内で開かれた「戦没者追悼中央国民集会」で登壇した。小池氏は、「国家への帰属意識や伝統への尊敬の念」などが失われると「国家は内部崩壊を始める」と主張し、当時社会問題化していた「親殺し、子殺し、少年による幼児殺し」を列挙した。そして、「家族に対する愛情なき人に国家への愛を求めるのは土台無理な話。これも自虐的な戦後教育の結果です」と訴えた。

 

●家族に関する考え方

 

 小池氏は、家族の絆を守ることを訴えている。

 

<小池百合子 official websiteより>

「政策、あります。実績、あります。」(コムネット26号 20006月)

「守るものの一つは家族の絆です。家族を中心に考えれば、今、政府は何をすべきかがおのずと浮かび上がってきます。少年による凶悪犯罪の続発、リストラで行き場と面子を失った人の自殺多発、経済面では個人消費の低迷など、原因の多くが家族のありかたにまで行き着くのです。ちなみに私の両親も年老いてきました。娘の私がしっかりしなくちゃ考えています。家族の絆を再認識しています。
 これまで核家族化を促してきた税制、都市政策、住宅政策、労働環境を、大家族化政策へ転換する必要があると考えています。「核」家族から「融合」家族への大転換です」

http://www.yuriko.or.jp/bn/column-bn/2000kan/colum000608.shtml

 

●少子化の原因と対策についての考え方

 

 小池氏は、少子化の原因と対策について、男性・女性の役割を踏まえ、男性教育の重要性を説き、頼もしい日本人づくりが必要だと主張している。

 

<小池百合子 official websiteより>

「頼もしい日本人作り」(社団法人日本青年会議所 WBook 2000年度)

「今、わが国が抱える最大の問題は少子高齢化である。年金、介護、雇用…。いずれも原点は人口構造の歪みに帰結する。
 そこで少子高齢化と称し、数兆円規模の予算が投入されてきたが、多くは保育、子育て支援であって、直接の少子化対策ではない。私は政策決定の場で違和感を訴えてきたが、男性諸氏にはおわかりにならないようだ。
 問題は、今時の女性が結婚に価値を見いださず、結婚したいと思わなくなったことにある。「この人の子供を生みたい」という気にならないことにある。では、なぜ結婚や出産に価値を見いださないのか。経済力アップ、一人者の気楽さ、面倒臭い、人それぞれだろう。単なる女性のわがままという人もいる。しかし、女性が結婚へのあこがれをまったく失ったわけではない。結婚しなくても、子供だけはほしいという女性も驚くほど多い。
 社会心理学的には、女性はどんなに社会的、経済的に強くなったとしても、どこかで、誰かに守ってもらいたいという「シンデレラ・コンプレックス」を持つものである。ところが、最近の男性は女性化する一方で、むしろ自分が守ってもらいたいような母性愛を求める傾向が強いようだ。このすれ違いこそが女性に結婚や出産を思いとどまらせる原因となっているのではないか。つまり、頼もしい男性が決定的に減っていることこそが、少子化の最大の原因というのが小池説である。
 つまるところ、教育である。女子教育もさることながら、男子教育こそ重要だ。別に喧嘩が強ければ頼もしいとはいわないが、例えばイギリスの宰相ディズレーリの母は、子供に喧嘩に強くなるように教育し、その中からリーダーシップを体感するようにさせた。
 誰も肉体的マッチョになれとは言わない。精神面の強さ、芯の強さ、責任感、それらを総合した頼もしさを学んでほしい。高校生への海外ボランティア制度の導入などを通じて、教育面から、頼もしい日本人作りをしてみたい」

http://www.yuriko.or.jp/bn/column-bn/colum2000/colum000801.shtml

 

 こういう思想・見解を持った政治家が、東京の政治に取り組もうと立候補したのである。歴代の都知事と比べると、石原慎太郎氏に最も近いところに立っていることがわかる。

今回の都知事選で、初めて小池氏の主張に触れた有権者は、都政に関する彼女のビジョン・政策しか聴くことができない中で、他の候補者と比較検討して、一票を投じることになる人が多いだろう。
 私の概評としては、小池氏は日本の伝統を大切にする国際派日本人であり、物事を根本的かつ総合的に考える思考力と、創造的なアイデアを以て具体的に改革を行う実務能力を持った数少ない保守の政治家の一人だと思う。
 これに比べ、増田寛也氏は、今回の選挙で支持政党の求めに応じて長年の持論を大きく変えた。彼が過去に書いたものは、本人が見解を変えため、矛盾・不一致を確認する材料にしかならない。よく言えば柔軟だが、信念らしい信念がなく、良くも悪くも官僚的な人物だと思われる。鳥越氏は、認知症が深刻な状態であり、論じるに値しない。
 以上、参考になれば、幸いである。
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結びに〜都民は賢明な選択を

 

7月31日、東京都知事選挙が行われる。選挙は結果が出るまで分からない。世論調査や統計分析の精度が上がっても、予断は禁物である。

今回の都知事選は、舛添前都知事が公私混同疑惑で辞職したことで始まった。本来の争点は、政治資金の不適切使用の再発を防ぐための取り組みである。そのことが見失われてはならない。有権者の皆さんは、再度そのことを確認していただきたい。

選挙戦の中で、これまで一般には知られていなかった都議会の闇の問題が浮かび上がった。ここにメスを入れないと、政治資金の用途問題も、前進しない。東京オリンピック・パラリンピックの開催費用等の問題も、ここにつながっている。そして、2020年以降の東京のビジョンも、またここにつながっている。東京が変われば、日本も変わる。日本が変われば、世界も変わる。東京の改革は、それくらい大きな課題である。

 

自民党は、選挙戦終盤になって安倍首相兼自民党総裁が、増田寛也氏を推薦するという意思表示をした。応援演説には出ていない。舛添氏を推薦して、痛い目にあったから、今回は慎重なのだろう。

自民党は増田氏の劣勢が報じられると、氏を都知事にすべく、組織力を発揮して、組織の締め上げをしている。そのようななか、7月26日自民党都連会長の石原伸晃氏が、党本部で開いた都連の会合で、小池百合子氏について、「今日をもって小池氏は自民党の人間ではない。私はこのように思っている」と述べた。党として除名を機関決定したのでろうか。そういう報道はない。ただ石原氏が個人的に小池氏は「自民党の人間じゃない」と思ったり、言ったりしても、党員としての地位は変わらない。不可思議な発言である。

このまま小池氏を除名せずに選挙に臨み、もし彼女が当選したならば、自民党員の都知事が誕生することになる。その場合、都知事に対して、石原氏はどう対応するつもりなのだろうか。

小池氏は、「自民党と戦っているのではなく、自民党都連の一部と戦っている」と明言している。その一部とは「ひとり」とも言っており、「都議会のドン」こと内田茂都議であることは明白である。

 

週刊文春は平成28年8月9日号に「都議会のドン 内田茂 黒歴史」という記事を掲載した。鳥越氏の女性問題より、はるかに重要なテーマである。内田茂都議の強圧的な利権体制に挑んだ小池氏に「大義」あり、である。

この記事は、私の知る限り、内田氏について、初めて書かれた記事だと思う。内田氏が巨額の資金を動かし、人事も事実上握っていること。石原元都知事、猪瀬元都知事らも、内田氏に従わざるを得なかったこと。また内田氏は政治資金で私財を増やしてきたことなどが、書かれている。

なかでも気になるのは、内田氏の経歴である。内田氏の経歴は、1956年に東京の九段高校を中退後、75年に千代田区議になるまでの約20年間、空白になっていることである。長年公職に就いている者で、経歴にこういう長期間の空白があるのは珍しい。

文春の記事は、内田氏の親しい知人の話として、「中退後、内田氏はテキヤに出入りして、世の中の”裏側”に接していたようです」と書いている。ネットで流れている暴力団との関係にかかる噂が、全く根拠のない作り話ではないらしいことがわかる。

その噂とは、一つは、内田氏は山口組五代目渡邉芳則の若い頃の舎弟だった。渡邉は山口組に行く前は、浅草のテキ屋飯島会に居た。その頃の舎弟が内田氏。内田氏の方が年上だったというもの。もう一つは、内田氏は、昭和30年代に飯島連合会というヤクザ組織に出入りしていた。そこで知り合ったのが、故渡辺芳則。内田氏は渡辺より2〜3才年上だったが、渡辺の子分のような関係だった。年配の元暴力団員からの情報だというもの。

文春の記事が「テキヤ」と書いているのは現存するテキヤ系暴力団の飯島会、「世の中の裏側」と書いているのは暴力団の裏社会ということだろう、と推測される。

内田氏は、千代田区議になるまでの間に、ヤクザ社会から足を洗ったのだろうか。それとも、暴力団との関係をバックにして、各種の利権を掌握し、都議会を牛耳ってきたのだろうか。姉の夫が九州の暴力団・工藤会の構成員という噂は、どうなのか。

警察が調査しているという情報があり、真相の解明が待たれる。また都知事選後の都議会で、内田氏に質問してもらいたいものである。

 

ところで、先の26日の自民党都連の会合に、石原慎太郎元都知事が参加し、愚息・伸晃氏のために増田氏を支持する親バカぶりを見せた。これに対し、小池氏は「いいお父さんですね」と受け流した。また石原氏が、小池氏は「大年増の厚化粧」「うそつき」と悪口を言うと、小池氏は、街頭で「今日は薄化粧で来ました」と言って、聴衆が爆笑したという。小池氏は、約2年前に石原慎太郎氏から都知事に出ないかと頼まれた経緯を明かし、「物忘れが激しくなられたのでしょうか」と、さらりと返した。小池氏は、あの石原氏より、一枚上手である。器量と度胸と愛嬌がある。トップ・リーダーの資質がうかがわれる。

 

石原氏の「厚化粧」発言は、多くの女性に不快感を与えた。女性だけではない。男女に関わらず、不快感を持った人は多いだろう。

都知事選主要3候補が、28日午後のフジテレビ系「直撃ライブグッデイ」にそれぞれ生出演した。政策・ビジョン等の質問がされる中で、石原慎太郎氏が小池百合子氏について「大年増の厚化粧」と言ったことを、どう思ったか、安藤優子キャスターが質問した。

石原氏が発言した際、真横で聴いて笑っていた増田寛也氏は、「自分は日焼け止めにドーランを厚く塗っているので、自分のことかと思った」と述べるのみだった。石原氏をたしなめる言葉や小池氏を気遣う言葉は、なかった。世の多くの女性が石原発言を不快に感じていることにも気づいていないようである。

安藤キャスターは、小池氏にも同じ質問をした。小池氏は「私は顔にアザがあるので、医療用のものを厚く塗っています」と説明した。また、アザのある人々への石原氏の配慮のなさを指摘した。石原氏にお返しをくらわすことはなく、穏やかな表情と物言いだった。

石原慎太郎氏は、公の場で、小池百合子氏に謝罪するとともに、自分の発言を不快に感じた人々にも謝罪すべきである。

先のやり取りで、私は、増田氏と小池氏の人格の練れ具合、練度の違いを見た思いがする。こういう違いが、政策の違いにもなって表れるはずである。政治には手腕が必要だが、それより前に、温かい心が必要である。

鳥越氏については、週刊新潮8月9日号が、女子大生への強制わいせつにつき、13年前に本人に取材して封印していた証言を掲載した。鳥越氏の素行の悪さが、世に知られた。都知事を目指すような人間性の持ち主ではない。恥を知れ、と言いたい。政策についても、左翼ジャーナリストの情念と、認知症患者の妄念が混合したようなことを言い散らかしているだけである。彼を推薦している野党4党、彼に投票を呼び掛けている野党支持者は、自分の目で彼の状態をもう一度よく見て、自分の頭で本当にこの人物に東京を託せるか、良く考えてみてほしいと思う。

 

私は東京都民ではない。圏外からの発言である。首都東京のリーダーの選択は、東京都民の皆さんにかかっている。東京のため、日本のためである。ぜひ、より良い選択をしていただきたいものである。ページの頭へ

 

追記 小池新都知事によって、東京の大改革が始まる

2016.8.1

 

東京都知事に小池百合子氏が当選した。7月31日の投開票日に、20時に開票が開始されると、その15秒後には当確の放送がテレビで流れた。出口調査での大差から、小池氏が圧勝との高速判断がされた。
 都民の皆さんによる賢明なリーダーの選択により、東京の大改革がいよいよ始まる。
 小池新都知事には、都議会の伏魔殿から魑魅魍魎を追い払い、公約の一つ一つを、しっかり実行してほしいと思う。
 そして、安倍政権と小池都政の連携によって、デフレ脱却による経済成長、政治資金の透明化、オリンピック・パラリンピックの成功、国土と首都の強靭化、脱少子化等を進め、さらに根本的課題である憲法改正を実現することで、日本の再建・飛躍を成し遂げたいものである。

 さて、選挙結果を詳細に見ると、小池百合子氏は291万2,628票を獲得した。増田寛也氏は179万3,453票、鳥越俊太郎氏は134万6,103票だった。有権者数11,083,306人に対し、投票率は59.73%だった。東京では近年にない高い投票率だった。そのうち、小池氏は、得票率44.5%を占めた。第4位は上杉隆氏で179,631票、第5位は桜井誠氏で114,171票だった。

 小池新都知事の選挙公約は、次の通りである。(オフィシャルサイトより)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■東京大改革宣言

明日のために、今はじめる。

▶ 都政の透明化
▶ 五輪*関連予算・運営の適正化
▶ 行財政改革の推進
▶ 都知事報酬の削減
▶ 特区制度の徹底活用
*東京オリンピック、パラリンピック

東京の課題解決と成長創出のために、3つの「新しい東京」をつくります。

◆セーフ・シティ

もっと安心、もっと安全、もっと元気な首都・東京

(1)
住宅の耐震化・不燃化を2020年までに加速させる。
(2)
都道の電柱ゼロ化、技術開発を支援する。
(3)
新たなテロへの脅威に備え、公共施設や重要施設でのセキュリティー対策を本格化する。
(4)
町会・消防団の機能を高め、支援する。
(5)
商店街維持発展のために、事業承継対策と空き店舗の活用などを推進する。
(6)
多摩格差をゼロへ。
(7)
環境に配慮しつつ、島嶼での命と安全を守る。
(8)
災害時にも使える乳児用液体ミルクの普及を図る。

◆ダイバー・シティ

女性も、男性も、子どもも、シニアも、障がい者も

いきいき生活できる、活躍できる都市・東京

(1)
女性が健やかに希望を持って、生き、学び、働き、愛し、子供を産み、育む社会を実現する。
(2)
「待機児童ゼロ」を目標に保育所の受け入れ年齢、広さ制限などの規制を見直す。
保育ママ・保育オバ・子供食堂などを活用して地域の育児支援態勢を促進する。
(3)
あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保する。
都立高校跡地を韓国人学校に貸与する前知事の方針は白紙撤回。
(4)
高齢者・障がい者の働く場所を創出。ソーシャルファームの推進。
(5)
健康寿命延伸のための予防医療、受動喫煙対策を推進し、地域の医療機関を支援する。
(6)
「残業ゼロ」などライフ・ワーク・バランスの実現を、都庁が先行実施する。
(7)
満員電車をゼロへ。時差出勤、2階建通勤電車の導入促進。
(8)
都独自の給付型奨学金を拡充し、英語教育を徹底する。
(9)
「ペット殺処分ゼロ」を実現。

◆スマート・シティ

世界に開かれた、環境・金融先進都市・東京

(1)
エコハウス・スマートハウスへの補助を強化する。
(2)
都内のガソリンスタンドをエネルギーステーション化し、EV・バイオエネルギー・水素ステーションの充電・充填設備を大幅に増設。
(3)
街灯や公共施設のLED化。LED導入促進施策の実施。
(4)
老朽廃棄物処理場の集約。
(5)
ヒートアイランド対策の強化と、都市農業の維持、発展。
(6)
東京の森林を守り、若者等の就業の場とする。
(7)
東京をアジアナンバー1の国際金融市場として復活。国際金融特区や税優遇を活用し、世界から企業や 高度人材を呼び込む。英語による諸手続きが可能な環境を整備。
(8)
フィンテックの活用を含め、東京版グラミン金融(小口無担保融資)を推進する。
(9)
中堅・中小企業の事業承継等を支援し、新規事業者の参入を支えるため、都内の事業再生・ベンチャーファンドの育成。
(10)
東京ブランドを確立し、観光・インバウンド客をさらに増大させる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 選挙期間中に実施したYahoo!ニュースの「意識調査」では、有権者は「都の行財政改革」、「政治とカネの問題」、「東京五輪の予算削減策」に関心が高かった。
 この3点について、Yahoo!ニュースは小池氏が選挙中に話した内容を次のようにまとめている。

 都の行財政改革:「行財政改革を進めることで子育て介護への財源を確保していく」 「削る改革を進める。知事報酬には半減」
 政治とカネの問題:「もっと情報公開をし、透明化をし、そして都民の目の前にさらす」「公私混同があるかないかが一番大事。私飲食政治資金から一切除外」 「政治資金規正法を国会議員に近い形にセットするのも必要ではないか」
 東京五輪の予算削減策:「予算の運営が適正に行われているかどうか改めてチェック」 「『タバコフリー』を進めていかなければならない」

 上記では明言されていないが、小池氏は7月10日に自民党都連への推薦願いを取り下げて都知事選に都連の推薦なしで出馬することを表明した際、ツイッターで「「都議会のドン」やひと握りの幹部による都政運営を改め、都民のための「東京大改革」を進めます。」と宣言した。また、小池氏は、出馬に当たり、「都民の信頼を取り戻す」として、(1)都議会を冒頭解散する(当選後、知事不信任案が出れば)、(2)「利権追及チーム」を新設し、都民からの意見を募る、(3)舛添要一前都知事の政治資金問題に関する第三者委員会を新設する、という3点を公約した。


 小池新都知事には、オフィシャルサイトに掲示したもの、またSNS、記者会見等で公約したことに、偽りのないように、実行してほしいものである。

 さて、今回の都知事選で、極めて注目すべき訴えをしたのが、在日特権を許さない市民の会の初代会長、桜井誠氏である。桜井氏は、「東京都民のみなさま、桜井誠です。桜井誠は10年間、特定アジア外国人と死にもの狂いで戦ってまいりました。都民の血税、社会保障費、参政権は絶対、特アには渡しません。本気で都民の皆様の盾になる気があるのは、桜井誠だけ」 ー今回都知事にはなりえないが、その訴えは良識ある都民の胸に響くでしょう。」と訴えた。桜井氏の街頭演説は、各地で多数の人が集まり、強い共感を呼んだ。街頭に集まる人の数は、小池氏に次ぐほどの反響だった。
 桜井氏の公約は、次の通りである。

桜井誠の7つの約束
1.
外国人生活保護の廃止
2.
都内の不法滞在者を4年で半減
3.
反日ヘイトスピーチ禁止条例制定
4.
総連、民団施設への課税強化
5.
違法賭博パチンコ規制の実施
6.
韓国学校建設中止
7.
コンパクトな東京五輪の実施

 桜井誠氏の得票は114,171票。前回の都知事選で敗れた田母神俊雄氏が約60万票を獲得したのに比べ、その5分の1以下という数字である。東京都の選挙では、知名度が非常に大きく作用する。しかし、一般にはほぼ無名の桜井氏が約11万票獲得したことは、その訴えが説得力を持っていたことを明かしている。桜井氏の主張は、差別主義でも、排外的民族主義でもない。欧米の民主主義諸国では、常識的な考え方である。わが国が、中国・韓国・北朝鮮の特定アジア諸国に対して、異常な政策を取っているのである。桜井氏が今回都知事選という場をとらえて訴えたことは、これから、より多くの人々の理解と支持を得て、日本全体に広がっていくだろう。
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